トップファイブの前に、惜しくもランクインしなかった店を取り上げてみた。ランク外であっても、なかなか選別は大変。さらに順番までは付け難いので、思い付くまま並べてみただけである。

★番外その1: 甲斐大和/ペンションすずらん

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毎度お馴染となったペンションすずらんだが、今回、初めての宿泊。ポカポカのだるまストーブの脇で喰う夕食は、日帰り入浴では味わえない贅沢さ。冬でもこれ程の料理が出て来るのだから、山菜やきのこのシーズンだったら、さぞかしまた美味しい料理が喰えるのでは、と勝手に期待してしまう。是非、その頃にも泊まりに来てみたい。女将さん達の人柄こそが、ここの居心地を良くしてくれているのだが、客室も、ペンションらしくない居心地の良さである。
 
★番外その2: 神戸(ごうど)/列車レストラン清流

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鉄道ファンならずとも、列車食堂と聞くと心躍るが、それがこんなローカル線の小さな駅にあるとは知らなかった。山から下りて、まだ汗が止まらないうちに呑む生ビールは格別。ここはまさに「山から下りたら・・・」を体現できる有り難い店である。ホームにあるところが堪らなく良い。新緑だけでなく、紅葉の頃も良さそうだ。ここへ直接下りられる山が、限られているのが悩みの種である。
 
★番外その3: 所沢/百味

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この店も、通い出してかれこれ10数年。一時期は毎週のようにやってきて、へとへとになるまで呑んだ。広い店内で100人以上の客が、わさわさ呑んで駄弁っているのに、何故かそれがちっとも煩く無い、稀有な店。昭和の大衆酒場、そのものである。料理の種類が豊富なのもうれしいが、結局、いつも同じ料理を喰ってばかりいる。いつまで経っても飽きないのが、この店の最大の魅力だと思う。
 
★番外その4: 上野原/一福食堂(No. 746, 560)

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この店も、もう3度入ったが、前回は初めて2階に上がらせてもらった。人数が揃っていないと難しいのかも知れないが、こんなに居心地が良い部屋があるとは知らなかった。そのうち、ここで忘年会か新年会でもやりたいものだ。料理だって全く申し分ない。ここでもし、風呂にでも入ることができれば、もう完璧になるのだが・・・。
 
★番外その5: 高尾/あさかわ(No. 766, 700)

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「あさかわ」も2016年には2回、入ることが出来た。毎度、もうすぐ店が廃業するのかも知れないと気を揉んでいたが、依然、健在である。ここはハイカー御用達の大衆食堂兼居酒屋。山の格好をしている客が多いせいか、気兼ねが要らない感じ。酒の肴も、普通の居酒屋とはひと手間違うところがうれしい。
 
★番外その6: 渋川/根古屋乃湯

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十二ヶ岳&小野子山に登った際、初めて寄った日帰り温泉。河岸段丘の上に立っているので、露店風呂からの眺めは素晴らしい。それ以上に良いのが、休憩所。ここまでやって来る客は殆どいないので、とても寛げるし、気さくな女将さんのサービスがうれしい。車でやって来る客は、きっとここの佳さを判っちゃいない。

★番外その7: 足利/ココファームワイナリー

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 個人的には収穫祭に続いて2回目だが、何のイベントも無い時に来た方が、ここの佳さを味わえる。きっと今回と同じ、春から初夏にかけてがベストシーズンだと思う。太陽の下で呑むスパークリングワインは、実に美味い。この雰囲気を味わえるワイナリーは、他ではちょっと見当たらない筈だ。

★番外その8: 池袋/ずぼら

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池袋の美久仁小路に建つ居酒屋。3階建ての本館と、通りの反対側に別館がある。全部のフロア合わせても、それほど大きな店ではないが、その3階の小さな部屋が、とにかく居心地最高。秘密基地の様な雰囲気があって、かつ、街のざわめきも程良く下から聞こえて来る。新橋の烏森神社界隈の居酒屋には、このような2階の座敷があったものだ。決して古い店ではないが、昭和の居酒屋を味わうことが出来る、ちょっと小粋な店。忘年会やるなら、ここ。
 
★番外その9: 北相木/相木荘

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この宿の客間に上がり込むと、田舎の親戚(なんて実際には無いのだが)にお呼ばれしたような気分になる。宿の方々との距離感を殆ど感じないことで、別の時空に住んでいるもう一人の自分を体現しているような錯覚に陥る、ちょっと不思議な宿。言葉で説明するのはこれが限界、是非、泊まってみて欲しい。何故若い頃にはこういった魅力に気が付かないのだろうか。
 
★番外その10: 御坂/天下茶屋

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云わずと知れた、文人墨客が愛した有名茶屋。今回漸く、入ることが出来た。我々以外は、普通の観光客ばかり。山から下りて来て、マイカーやバイクでやって来た(酒を呑めない)客を尻目に、田山花袋や太宰治になりきって、河口湖を見下ろしながら呑むビールは乙だ。この茶屋には、雨も良く似合うと思う。

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・・・ところで、なんで「ビア・バテレ」が入っていないの?とか云われそうだし、確かに甲子温泉の「大黒屋」や、「丹下堂」、「那須観光簗」、「はやぶさ温泉」、「天空の湯」、「日乃出食堂」、「銀月食堂」、「梅乃里」、「四季楽園」、「古山閣」、「次年子そば」、「狸穴」、「玉河」、「弁慶」、「長蔵小屋別館」、等々も見当たらない・・・、我ながら、どうなってんだ?という気もするが、何れにしてもこれらにおいて、ランクインした店とは大した差は無い。それだけ2016年の「山から下りたら・・・」は、充実していたということの裏返しと解釈し、ご容赦いただきたい。