「のめこい湯」からの帰路は、丹波15時45分発のバスに乗って、奥多摩駅へ移動。到着は16時39分。その先は、奥多摩駅16時54分発の「ホリデー快速おくたま6号」があるので、丁度具合が良い。
紅葉を目当てにやってくる大抵の登山者も、この時間帯のバスが帰りのタイミング、我々も含め、丹波山温泉前BSから乗った客もそれなりにいたが、親川BSからさらに20人程(この集団とは、サヲウラ峠で一度遭遇。我々とは全く逆コースのようだった)も乗ったので、忽ち満員状態。
16時54分発の「6号」は最終のホリデー快速なので、それに合わせてやってくるバスは、丹波発だけでなく、峰谷発もある。今日は奥多摩湖発の臨時バスも出たようなので、ほぼ3台が連なり奥多摩駅へ相次いで到着。この時間帯には、東日原発のバスもやってくるので、バスから下りて来るハイカーで、奥多摩駅前はかなりの混み具合となる。
おかげで、「ホリデー快速6号」もそれなりに混むかと思ったが、意外に混んでいたのは前の3両程だけで、後の方の車両はガラガラ。ゆったりと座らせてもらうが、所詮、ロングシート、たいして面白くない。あまり人が乗って来ないうちに、酒ボトルとカップを取り出し、ちょっとだけ呑む。今日持ち込んだのは、菊勇(きくいさみ)という酒田の造り酒屋が醸した「爽快三十六人衆・純米吟醸・出羽の里」という酒。
「三十六人衆」とは何か、その造り酒屋のHP( http://www.36nin.jp/explanation.html )に詳しいのでここには記さないが、酒田の町が江戸の昔から商業で栄えたことを顕著に示す謂れだと思う。ちなみに、同じ「菊勇」と書いて「きくゆう」と読ませるのは、神奈川県伊勢原市にある吉川醸造の銘柄。
「三十六人衆」は呑みくちが軽く、スッキリタイプなのですいすい呑める感じだ。この頃は、ジューシーな酒やガツンとくる酒だけでなく、このような「すいすい」系の酒も美味いと、改めて感じる。皆さんのリュックサックからは、つまみも出て来た。ローソンの「うずらの味付けたまご」もトップヴァリューの「さきいか」も、ビールやワインは勿論、焼酎のためでもなく、日本酒のために作られた肴だとつくづく感じる。
やがて、途中の駅からジャージ姿の中学生の集団が乗って来て、酒の匂いを漂わせた我々を胡散臭そうに睨んでいたが、最早こっちは良い気持ちになっているので、ちーとも気にならない。この電車は、リゾート電車なのだ、大目に見てね。

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