今日は三連休最終日の祝日、さすがに浅草へ帰る客もそれなりにいるようで、指定席の確保がなかなか難しい状況。丁度良い時間の、定期運行の特急「きぬ」(100系スペーシア)だと、9人の席がバラバラになるとのことなので、ならば仕方なく臨時(季節運行)の特急「きりふり」の座席をとった。
「仕方なく」というのは、「きりふり」が鬼怒川温泉駅始発ではなく、下今市駅で乗り換える面倒があるためだ。それを除けば、特急料金が100系スペーシアで1,440円なのに対して、きりふり300系では1,030円とお得。もちろん、その分、車体は古びているし(このちゃんが、「便器の下に線路が見えた!!!」と云っていたが本当!?)、シートピッチは狭い(1,100mm対960mm)のだが、これらは然したる問題ではない。むしろ我々の世代には、ノスタルジーを感じさせてくれるという点で、スペーシアには無い、味があるとも云える。しかし東武としては、来春に新型特急電車500系が導入されるとのこと、この300系を見られる機会も、残り僅かかも知れない。
臨時列車だけあって下今市から乗車するときはガラガラだったが、途中駅に停まる度に乗客は増え、春日部を発車する頃にはほぼ満席となった。
席に着いたら、リュックサックの中から、尾瀬~日光沢を旅してきた「フモトヰ・夏純吟」を取り出す。その名の通り夏の暑い頃に呑む、清涼感があるタイプの酒だが、何となく呑むのが勿体なくて、ついこの時期になるまで呑みそびれてしまった。
備え付けの片持ちテーブルをセットし、酒ボトルとカップとつまみを並べれば、宴の再開。終わってみればあっという間の3日間。今年は天候にも紅葉にも恵まれなかったが、味わい深い山旅となった。日光沢温泉は良い宿だが、ここばかりだと他の温泉宿に行く機会が減ってしまうので、また来年も、という訳にはいかないかもしれない。それでも、次回はやはり紅葉の頃を狙って、群馬側の丸沼温泉から湯沢峠越えで、温泉のハシゴでもしようかと、プランを考え始めている。

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