今日は土曜日。カミさんは一日中外出、小生は腰痛の為、山は中止して自宅療養。何か昼食を家で作る気にもならず、ならば外食するかと思い立つ。そうなると、せっかくだから近所ではなく、以前から気になっていた何処かの蕎麦屋か天麩羅屋か鰻屋に入ってみたいと、しばし検索。腰が痛いのだから、じっとしていればいいのに、我乍らご苦労なことである。
目に留まったのは、柏にある「大和田」という鰻屋。つい半年前、銀座で入った「大和田」とどんな関係があるのかは不明(訊き損なった)。この店では坂東太郎という、ブランド鰻を使っているとのこと。うな重2,600円は、昨今の価格高止まりの相場から云えば、まずまずではなかろうか。問題は、この店、予約が叶わないことである。従って、腰が思わしくないのにも拘らず、並ぶしかない。とりあえず早めに行ってみよう。
常磐線に乗るのも久しぶりだ。店はJR柏駅から歩いて数分の距離。今日も陽気が良いので汗が滲んでくる。開店時間が11時10分に対して、店の到着は10時55分頃。既に、思った通りと云うか、思った以上の人数が並んでいた。数えてみると16人。そんなに入っても、まだ席が空いているのか、かなり心配になるが、ここまで来て引き返す訳にはいかない。そわそわしながら開店を待つ。
開店と同時に、順々に通される。独り連れの客は小生だけで、大体が二人連れ。四人連れも一組いて、そのおかげで二人掛けのテーブルに座ることが出来た。小生は八組目。開店と同時に、外で待たされている客もいる。ともかくも助かった。和モダンな店内。BGMはJAZZ。そう云えば、落ち着いて考えてみれば、外観もかなりモダンだった。
メニューを渡されるのも先着順。色々食べてみたいものがあるが、独りでうな重を喰うとなると、せいぜいもう一品ぐらいしか無理だろう。しばし悩んだ挙句、きもわさ(750円)を頼むことにした。もちろん生ビールも注文するが、自重してグラス(440円)にした。うな重は30分以上は掛かるので早めに注文した方がいいです、と女性店員のアドバイスに従い、うな重も頼む。
きもわさは、サッと湯掻いただけのシンプルな料理。ありそうだが、見掛けない。これをわさび醤油でいただく。苦味は全くなく、実にさっぱりしている。こりゃ、やっぱり日本酒しかないと、再びメニューを睨み、豊盃・特別純米(770円)を注文。弘前にある三浦酒造の逸品。キレがあるが旨味もそれなりにあってバランス佳し。ちびちびやりながら、きもわさをつまむ。酒を呑んでいるのは、小生以外にはもう一組のみ。云われた通り、なかなか鰻が出て来ないので、次第に皆さんも手持無沙汰の様子。小生は、電子書籍を読みつつ、偶にきもわさを齧り、酒をちびっと呑みを繰り返し、余裕で待つ。
やがて、順々に鰻が現れ出す。うな重以外にも、蒲焼や白焼きも目の前を通過。匂いだけで酒が呑めそうだ。 そしてとうとう、目の前に重箱がやってきた。蓋を開けて鰻とご対面。ちょっとスリムな印象。ひと口頬張ってみると、脂の乗りもいまひとつか。これがいわゆる坂東太郎なのだろうか、よく判らない。でも、それはほんのちょっとだけの感想、それ以外は、鰻のふんわり感も、やや甘さ控えめなタレの具合も、ご飯の炊き具合も全く申し分ない。40分ほど待ったが、食べるのは意識的にゆっくりしてもせいぜい10分くらいでおしまい。まこと蝉の如く、うな重は儚い喰い物である。

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柏/大和田のHP: こちら