キレット小屋を断念した代わりに、女子連が見つけ出した(清里観光案内所の推薦)宿は、「ベリーベリー」という名のペンションだった。これまで、我々の山の会で泊まったペンションは(基本的にはあまり気が進まないものの)、なんだかんだ、これで6軒目ということになる。外観は割とシンプル。砂糖菓子的じゃ無くて、良かった。訊けば、このペンションのオーナー夫婦は、定年後にこのペンションを始めたそうだから、それで納得。
中に入ったら先ず、有無を云う間もなく、ダイニングテーブルでウェルカム・ドリンク(勿論、酒ではない)。こういうところが、ペンションらしいところかな。オーナーご夫妻共々、バリバリの山屋だったとのこと。奥方は「全部登りました」「何でも聞いて下さい」と胸を張ったが、ワンテンポ遅れて、ご亭主は「・・・全部は登って無いだろ」と混ぜ返す。何が全部なのかは判然としないが、ともかく相槌を打っておく。
かつて隊長他が、駒ケ根高原のペンション(WOOD INN)に男1名女3名で泊まった際、新手の「イエスの方舟」(詳しくは、例えばこんなHPがある)的集団かと怪しまれかかったらしいが、今日は1対4。さらに状況は厳しい。しかし、オーナーご夫婦は特段、気にしていない(お二人が、山屋であることを披露するのに専念している)ご様子。とりあえず、杞憂に終わって良かった。
やがて解放され、あてがわれた部屋に移動した後、再びオーナー奥方の送迎で、今度は日帰り温泉「天女の湯」に連れて行かれる。なかなかスケジュールがタイトだ。
帰ったら、もう夕食。再びダイニングへ移動。飲み物は、やっぱり地酒の「谷桜・生いき生酒」をいただく。さっき「磯善」で喰ってから、大して時間が経っていないこともあるが、料理のボリュームもたっぷりで、食べ切るにはひと苦労する。喰うのに一生懸命になると、ゆっくり味わう余裕が無くなるのがやや残念。当然、米などには辿り着けない。
我々以外にも、それなりに宿泊客はいたのかも知れないが、食堂で会ったのはお一人だけ。沢登りしながらの渓流釣りが高じて、フライフィッシングのキャスティング大会に参加するため清里に来た、との御仁。色々と話を伺ううちに、向学のため明日の大会を見物させて貰うことにした。
部屋に戻ったら、持ち寄った酒とつまみで夜が更け、その後、朝までしっかり爆睡。
朝は、涼しさで目が覚める。女子連は散歩に出かけたようだが、こちらはベッドのなかで、テレビを見ながら暫しうだうだ。そのうち朝食の声が掛かる。前の晩、手造りパンを予約していた(≒「美味いです」と云われたので、成り行き上、予約)ので、朝食は洋風。熱々のパンが山ほど出て来る。しかも、昨日遠慮したケーキも再び現れ、食べて下さいと仰る。結局、余ったパンとケーキは、女子連のお持ち帰りとなった。
これで一人8,100円。十分な値段だと思ったがこのちゃん曰く、ペンションとしては高い方らしい。ということは、清里は相場的に高い地域なのかも知れない。あまりペンションに深入りしたくは無いが、今度調べてみよう。

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ペンション・ベリーベリーのHP: こちら