機山ワイナリーにフラれたので、傷心癒えぬまま塩山駅へタクシー移動。乾徳山山頂付近の岩場でやや渋滞に嵌ったものの、結果的には全体として行程が順調だったので、今日も首尾よく「ホリデー快速ビューやまなし号」に間に合うことが出来た。
山の上はそれなりに涼しくって良かったが、やはり街中は気温が高く、湿気もある。駅に上がると、浴衣を纏った女の子達が切符を買っていた。何処かで祭りでもあるのだろうか(あとで調べてみると、隣りの山梨市の笛吹川畔で花火大会があったようだ)。
そう云えば、いつのまにか夏祭りのシーズン。この頃になると、日本国中を巡って、祭りを見に行く人がいるが、半分羨ましく、半分呆れて見ている。個人的には、京都の「祇園祭・山鉾巡行」や五所川原の「立佞武多祭」、越中八尾の「おわら風の盆」は、其々いっぺん見てみたいと思うが、基本的に暑いのも人ごみも苦手なので、祭りにどっぷり嵌るのは、やや腰が引ける。できれば、メインストリートに面した小粋な料理屋の2階で、団扇が要らないくらい風の通り道になっているような屋根付き桟敷から、冷たいビールを呑みつつ、祭りの列を眺めるぐらいがちょうど良い。一方で、寒いのは問題ないので、そのうち「秩父夜祭」でも、遠目から眺めに行きたいと思っている。
やってきた「ホリデー快速ビューやまなし号」に乗り込むと、つい2週間前の前回とはうって変わって、1階席も2階席でもボックス丸々空いているところが無い。やはり陽気が良いとこういうことだ。仕方なく、お一人だけ座っていたボックス席にお邪魔し、少々遠慮がちに酒ボトルとコップを取り出す。
本日の日本酒は「天明BangeYamada・純米吟醸無濾過生原酒」。ボトルには、銘柄が筆記体のアルファベットで書かれた、ちょっと珍しいラベル。この頃、水だけでなく酒米も地元産を使った日本酒が増えているが、これもそのひとつ。口に含んでみると、酸味と旨味が程良いバランス。肩を張らずに呑める酒である。さて、立川に着いたら何処へ行こうか。

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