柳沢峠で塩山タクシーに乗ったら、運転手には行先は塩山温泉の廣友館と告げる。ビールにありつくまでじっと我慢の時間。運転手が云うには、今日は下界では全然雨が降らなかったそうだ。この時期、雲が掛かった山にだけ雨が降るということが間々あるが、今日はそういう日だったようだ。
廣友館に到着。タクシーの運転手が親切にも、風呂が沸いているかどうか心配で訊きに行ってくれた。すると、使える風呂が一つしかなく、男女入れ替わりで入ってもらうしかないとのこと。今日は男2人、女2人なので、ちょっと困る・・・。ならば宏池荘へ行こうか、というと運転手が「ここもやっているよ」と、向かい側の井筒屋旅館を指差し、再び、沸いているかどうかを確認しに行ってくれた(ビールを飲めるかも訊いてね~、と追加依頼)。随分フットワークが軽い運転手(小生よりだいぶ年上)である。
結果、風呂もビールもOKとのこと。ひょんなことから井筒屋旅館の風呂に入ることになった。ここの風呂に入るのは、かれこれ9年ぶりである(そのときの記録はこちら)。そもそも井筒屋が日帰り入浴をやっているとは知らなかったので、まさかまた、ここにやってくるとは思わなかった。老夫婦がお出迎え。入浴料は500円。
宿の主が、風呂場への道順を教えてくれるが、なかなか複雑。でも、実際に行ってみると、9年前の記憶がよみがえり、そういえばこんな場所だった、と懐かしく思える。女風呂の手前には卓球室があり、卓球台もそのまま残っている。妙に懐かしい。
風呂場は、お世辞にもメンテナンスや掃除が行き届いているとは言い難いが(9年前はこんなんじゃ無かった筈だ)、すっかり貸切状態だし、お湯はぬるぬるで好い加減である。カランからのお湯の出が悪いので、湯船の湯を盛大に使って汗を流す。
さっぱりしたら、薄暗いロビーへ戻り、奥に向かって「ビールを下さい」と叫ぶと再び宿の主が現れ、ビールを出して呉れる。古びたソファーに座り、ビールを呑んでいると、塩胡瓜をサービスしてくれた。この感じが、通常の日帰り温泉には無い心遣いで嬉しい。この旅館は後継ぎがいないのかも知れないが、もうちょっと手入れをしたら、渋さがウリの宿として、客が集まるのではないかと思う。このまま朽ちていくのは、如何にも勿体ない。

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