前にも云ったことがあるが(何度だって云うが)、上毛高原駅は立ち喰いそば屋が一軒と、コンビニが一軒だけの寂しい構内である。今では、この界隈の玄関口は水上駅ではなく、ここ上毛高原駅なのに、それにしてはちょっと物足りなさ過ぎないか。電車でやってくる(あるいは、電車で帰る)客を軽く見ているような気がする。みなかみ町も、越後湯沢駅を見習って、思い切って駅ナカに日帰り温泉でも掘ったら如何だろうか。それとも地元の温泉組合に顔向けできなくなるのが怖いのだろうか。
ともあれ、時間があれば、上毛高原駅前に唯一ある蕎麦屋の「天丸」にでも寄りたいところだが、今日は、次の上りまで40分余りしかないため、ちょっと難しい。そうなると、この構内で時間を潰すしかなくなる。そこで、閑散とした駅構内1階の窓際に、白木の無垢材でできたテーブルと椅子が並んだ待合スペースがあったので、切符を買ったら全員そこへ集合。和尚は腹が減ったらしく、駅構内の立ち喰いそば屋で、かけそばを喰ったらしい。さすが、代謝量が違う。あれだけのガタイを維持するには、それなりの食欲なのだ。
テーブルに着いたら、徐にリュックザックから酒ボトルを取り出す。今日、持参したのは「モダン仙禽無垢」という、栃木県さくら市(旧氏家町と旧喜連川町が合併してできた市)にある仙禽酒造のスタンダード。この日本酒のウリは「ドメーヌ化」ということで、仕込み水と同じ水を、稲作に使用した米を原料にしていると云うこだわり。呑んでみると、旨味と酸味のバランスが良く、すっきりした感じ。確かに無垢だ。何杯でもすいすい呑める。
それにしても今日は気温が高かったせいか、白毛門に登っている間で、持って行った飲み物PETボトル4本は、ほぼ全て飲み干した。うち、1本は凍らせて持って行ったのだが、大正解だった。4月頃までは、飲んでもせいぜいボトル1本ぐらいだった。日に日に暑くなる、これから先が思いやられるが、それに比例してビールも美味くなるので、それはそれで仕方が無い。
これからはビールの季節。そうだ、もし、日帰り温泉が難しいのであれば、みなかみ町の地ビール、「月夜野クラフトビール」とコラボして、ビヤホールでも造ってくれれば、それでもいい。ビヤホールこそ、駅ナカに相応しいはず(ドライブインには最も相応しくない)。そうすれば我々も、売り上げに貢献するため、年1回か2回は来るのは間違いない(大した貢献ではないけれど)。是非、一考願いたい。 

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