細尾峠から薬師岳を経て、夕日岳、地蔵岳でアカヤシオを堪能した(≒見飽きるくらい見た)後、ハガタテ平から一気に下ると、古峯(こほう)園という、古峯(ふるみね)神社の境内にある庭園に辿り着く(山の記録はこちら)。ここは随分と立派な庭園で、いわゆる池泉廻遊式である。こんな山深い処にある神社に、これほどの庭園があるとは、正直云って驚いた。園内には茶室、茶店、休憩所などが4つもある。
少々興味が湧いたので、古峯神社について調べて見ると、創建はおよそ1,300年前とのことらしいが、具体的な創祀年代は不詳のようである。祭神は日本武尊。藤原隼人という人が京都からこちらに移って来て創祀したらしく、この人物は何と日本武尊の臣下(!)だった、との話まである。何やら年代が合わないような気もするが、とにかく古くて由緒正しいことは間違いなさそうだ。しかし、これほどまでに広大な庭園を誰がいつ頃整備したのかまでは判らない。古峯神社に参拝する講社はなんと一万を数えるそうだから、それなりに整備資金も集まると云うものだ。それにしても、山に登っていると、日本武尊の伝説や、祭神となっている神社に時々出くわす。馴染みがある処で云えば、秩父の三峯神社や、奥多摩の武蔵御嶽神社がそれだ。
我々は、庭園を見渡すことが出来る、茶店(峯の茶屋)に入ることにした。もちろん、抹茶なんぞを飲むのが目的ではなく、ビールを期待してのこと。今日は結構、気温が高かったせいか、喉がすっかり乾いた。果たして、期待通りにビールがあった。外観は全く普通の茶店のようでも、ちゃんとビールを置いてあるところはエライ。いっぺんに気に入った。
やってきたビールは、直ぐに呑み干してしまう。やはり、山から下りてその場でビールを呑めるのは全く最高である。この茶屋をもっと贔屓にしたいところだが、登る山が限られているのがやや残念。そのうち、古峰ヶ原の紅葉でも眺めに来るか。

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