ひと通り、観光も利き酒も済ませたところで、さて昼食。やっぱり蕎麦を喰いたい、というのが皆の一致した希望なので、リサーチャーなおちゃんの力も借りて、ネット検索。
近くに「手打百藝おぶせ」や「手打そば処鼎」という蕎麦屋があったが、どちらもつまみのバリエーションがやや少ないのが難点。我々の場合、只、蕎麦だけを喰えば幸せ、というほどの蕎麦好きではないため、一品料理の充実度も重要なファクターである。
その基準に適ったのは「桜井甘精堂・泉石亭」。良く知られているように(右党ではない小生でも知っている)、桜井甘精堂は栗菓子で有名な菓子処であり、その直営店。とは云っても甘味処ではなく、栗ごはん(栗わっぱ)や蕎麦も出す真っ当な日本料理店という感じである。外観はかなり新しい(2013年9月にリニューアルオープンとのこと)。
店に入ると受付で名前を書くしくみ。既に我々の前に何組か待っている。流石は観光地である。しかしそう待たされることも無く、中へ通される。靴を脱いで上がった部屋は畳敷きだが、椅子席のテーブルである。庭園に面していて木々の緑が眩しい。見ていると野鳥もやってくる。なかなか手入れが行き届いた庭である。街をぶらついている観光客も庭を見にやってくる。
庭の緑を眺めつつ、さっそくエビス生ビール(580円税込、以下同様)で喉を潤した後、料理メニューを開く。
季節野菜の炊き合わせ(500円)、鴨のたたき(880円)、板わさ(440円)、栗わっぱ(680円)、厚焼き卵(550円)、天ぷら盛り合わせ二人前(1,650円)をいただくことにした。ここの日本酒は、先刻訪れた松葉屋本店が直ぐ隣のせいか、さっき利き酒したばかりの本吉乃川(1合470円)が出てきた。
そして締めくくりにはやっぱりせいろそば(810円)。しっかり細打ち、コシは程々といったところか。満足、満足。これで気持ち良く帰ることができそうだ。観光が充実するのも悪くは無いが、果たしてそのうち、登山と観光の比重が逆転する日もやってくるのだろうか。

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