「列車のレストラン・清流」でまったりした後は、日帰り温泉がある水沼駅までトロッコ列車で移動。予め、なおちゃんに乗車整理券を買っておいて貰っていたのだが、当日買っても全く問題ない程、車内は空いていた。こんな良い季節なのに、何故客が集まらないのだろう。
それはともかく、我々にとっては願ったり叶ったりである。トロッコというと貨車をイメージするが、わたらせ渓谷鐡道のトロッコは客車を改造したもの。かつて昭和40年代に量産され、旧国鉄やJRで使われていた、急行用12系客車がベースの様だ。窓も窓枠も思い切って取っ払った状態となっている。
牽引する機関車はDE10形。これも昭和40年代から50年代にかけて量産された、ローカル線ではおなじみのディーゼル機関車。それまでの主役だったC56形やC11形、C12形等の支線用蒸気機関車の代替として導入されたシロモノであり、SLファンからは仇のように思われた、云わば憎まれ役だった。時は巡り、今はトロッコ列車を牽引する役を担い、今の子供たちの人気の的になっている(?)わけで、我々には何やら感慨深い。
わたらせ渓谷鐡道では、この客車タイプのトロッコ列車以外に、ディーゼルーカーを改造したトロッコ列車(こちらは、水沼駅から乗車する予定)がある。前者は1日1往復(基本的には土日だけの臨時列車)、後者は2往復運転している。
神戸駅14時46分発。水沼駅まで距離は10km弱しかなく、途中駅は全て通過するのにもかかわらず、約30分かかる。まるでママチャリ並み。トロッコ列車が、いかにゆったりと走るのかが判るだろう。そのおかげで、僅かな風の音と、線路の繋ぎ目の音しか聞こえない。渓谷のせせらぎの音や、鳥の鳴き声も聞こえてきそうだ。寒からず暑からず、トロッコ列車に乗るにはちょうど良い季節だ。
客車には、座席はとても簡易だが、どうぞここで呑んで喰って下さい、と云わんばかりに大きなテーブルがあるので、ありがたく酒とコップを取り出し、つまみを齧りながらちびちびやる。風が心地良い。それにしても、この開放感はどうだ。呑み鉄だったら涙が出る程だ。トロッコ列車が、こんなに良いとは知らなかった。いままで勿体ないことをした。これから、この遅れを取り戻さなくてはなるまい。

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