久しぶりに仕事が忙しくて土曜出勤。赤城山行きは棒に振った。棒に振った腹いせに晩飯は、カミさんを呼び出して外食することにした。店選びはカミさんにお任せ。
入った店は、柏駅からたっぷり10分歩いたところにある、町の繁華街からは随分外れたイタリアン。カミさんの知人がご推奨の店らしい。白壁に扉や窓枠が木造りのシックな外装と内装。なんとなく北イタリアの雰囲気がある。入ると、席は全部で14、5名分ぐらいのこじんまりした店だ。先客は女性二人のひと組のみ。そのうち、我々の後から熟年女性五人組がやってきて忽ち煩くなる。やっぱり男性は、こういう店は苦手のようである。
どうやらここのオーナーは、一人で調理と接客をやっているらしい。それでタイムリーに料理が出て来るところが大したもの。でも、満席状態ではちょっと厳しそうだ。
生ビールを呑んだ後はワインリストを睨み、ランゲ・ネッビオーロ2005ニコレッロ(4,700円)を注文。酸味と深みのバランスは申し分ない。料理は、丹波篠山産猪ホホ肉の煮込み・ラズベリービネガーの香り・独活のピクルス添え(1,900円)、全粒粉を練り込んだ自家製ビーゴリ・千葉コハク鶏もも肉と砂肝・レバーの赤ワイン煮込みのソース黒コショウ風味(2,100円)、季節の鮮魚の白ごま焼き 自家製ドライ柚子風味の様々な貝のスープ仕立て(2,800円)、スカモルツァを詰めた仔牛のロースト・マデラワインのソース・フォアグラのテリーヌを削りかけて(3,200円)を注文(まったくどれもこれも、料理名が長くていかぬ)。
ちょっと頼み過ぎたか心配になったが、量的にはかなり上品で問題無かった。予めシェアしたいと申し出ていたせいで、最初から二つの皿に取り分けた状態で出てきた。味はと云うと、もちろん美味いのだが、やや意外。イタリア料理と云えばオリーブオイルやニンニクの香りだけでなく、スパイスやらハーブやらが利いているイメージがあるが、この店の料理はどれも、まるでフランス料理の如くまったく抑えめ。素材の味を生かすためのこだわりのようだ。
ふと窓の外へ目をやると、ぞろぞろと黄色いサッカーユニフォームの群れ。この道の先には、柏レイソルのサッカースタジアムがあるらしい。皆、肩を落として歩いているのは、残念な結果だったのか(引き分けだったようだ)。誰も、この店には入って来ない。やっぱりサッカー観戦の帰り(特に勝てなかった場合)には、イタリア料理よりは居酒屋で憂さを晴らす方が良いようである。

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