「葭之池温泉」を出て、ぶらぶら葭池温泉前駅まで歩く。道中、ド迫力の富士山が見える場所なのだが、今日は雨はすっかり上がったとは云え、流石にまだ全くガスの中。でも、正面には杓子山や倉見山は見えている。気温はだいぶ上がってきたようでもう、フリースやダウンジャケットは不要。
まもなく、駅に到着。片側だけのシンプルなホームで、ちょこんと小さい待合室がある、これ以上簡略化できないほどの駅だが、それなりの味わいがある。
やがてやってきた10時50分発の電車は、中央線直通の211系だった。211系を見ると、今日はどっちだ?と身構える気分だが、幸いにもセミクロスシートの0番台車両だった。そうと決まれば、やっぱり呑み残した酒を取り出さねばなるまい。つまみだってまだある。もう葭之池温泉でビールを呑んじゃっているので、午前中に日本酒を呑むのだってへっちゃらである。
それにしても、春一番を山の中で迎えたのは貴重な経験かも知れない。昨日は登山道にたっぷり残っていた雪は、嵐の後の翌朝には劇的に変化していた。ところによってはすっかり表面の雪が洗い流され、だいぶ古そうな凍結面が現れていたり、雨をたっぷり吸い込んだ雪がシャーベットかマックシェーク状のところもあった。つぼ足で歩く場合には、どちらも難儀するが、もっと厄介なのは、前者の氷と後者のスムージーで、パッと見、見分けがつき難いところ。こんな道は初めて。おかげて見誤ったせいで、見事にすってんころりん、 ただちにアイゼン(チェーンスパイク)をつけることにした。
電車はのんびり各駅停車なので、山をゆっくり眺められる。昨日は多少付いていたように見えた三ツ峠山の雪も、下から見上げる限り、すっかり消えてしまった。他の山々もまったく雪が見えない。もうこのまま春になってしまうのだろうか。

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