三ツ峠山には何かにつけ足を運んでいるが、小屋には泊まったことが無かった。山頂直下にある四季楽園の前は何度も通過しているので、いつかは泊まってみようと思い続けているうちに、もう30年以上経過してしまった。今年は富士山を眺める山旅ばかり企画したので、その締めくくりにはここ、三ツ峠山から見るモルゲンロートが相応しかろうと、計画を立てた。
ところが、なおちゃんが四季楽園に問い合わせた情報によれば、笹子側にはトレースが無いとのこと。元々、笹子側から大沢山、清八峠を経由してやって来る腹積もりだったのだが少々当てが外れた。もとより、ラッセルでルートを切り開こうなどと云う気概は持ち合わせていない。ならば素直に最短ルートから登ろう。ところがところが、我々の計画に合わせて春の嵐がやってくるとの天気予報だ。嵐が吹き荒れる中を歩くのは流石に嬉しくない。
天気予報の精度が上がっていくうちに、荒れた天気のピークは夜半頃のようなので、登下降には問題無さそうと判り安堵する。もっとも、三ツ峠登山口からの往復であれば、多少、風が吹いても大丈夫だろう。
登り2時間ほどで、特にアイゼンの助けも借りずに山頂到着。河口湖駅を出た頃はまだ富士山が見えていたが、今は裾野しか見えていない。まあ仕方がない。早く小屋に入ってのんびりしよう。
小屋と云っても、ジープで上がって来られるせいか、なにかと設備は充実している。トイレは水洗(バイオトイレ)だし、電気も普通に使える。食堂にはテレビがあるが、NHK-BSの映りは悪い。直ぐ目の前にNHKの中継塔が建っているのに不思議である。我々の部屋は、東側の角部屋で二間続き。この小屋で一番の部屋だろうが、それもそのはず、泊まり客は我々だけ。気兼ねなく、日本酒やワイン、食べ切れない程のつまみを広げて大いに寛ぐ。
予報通り、朝方までかなりの風雨だったようだが、出発する頃は小降りで、風も殆ど止んだ状態。気温はだいぶ高い。そのせいで、昨日は登山道にたっぷりあった雪が雨で流され、部分的にカチカチの氷が剥き出し状態。アイゼンの助けを借りる。それでも登山口には1時間ほどで到着。1日の歩行時間が1時間とは、これまでの最短記録かも知れない。こんな山も偶には良い。
残念ながら今回、富士山のモルゲンロートは見られなかったが、ここは僅か2時間で登って来られる小屋、またいつの日にか好天を狙ってやってきたい。

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