花咲山に登った帰り路、大月駅から乗った15時47分発高尾行普通電車は、211系0番台の車両、すなわちセミクロスシートだった。この頃は「やった、ついている!」と思わなくてはならぬご時世である。
ところがこの時間、この季節にして結構、それなりに乗客がいて、さすがに7人が纏まって座ることができない状況。主な乗客は、学生か仕事で移動中の方々。我々の様に、頭から爪先までオフの格好で、かつ頭の中もオフの人々は意外に少ないようだ。
それでも、ボックスに1人か2人のところばかりなので、その一角に割込ませていただく。しかし我々が、そのまま大人しくしている筈もなく、世間を憚らず酒とつまみまで取り出していい調子になっていると、いつのまにか2つのボックスは我々7人だけの世界になっていた。そんなに迷惑をかけた記憶がないが、こんな季節の、しかもこんな天気の日に山から下りてきた中高年集団は、世間的にはちょっとどうかしている奴等と思われても仕方がない。我々が発散する酒の臭いと騒々しさで、あまり傍に居たくないのは理解できる。それは立場が逆だったりすれば理の当然。しかし、それがもし、このちゃんだったら、きっと話に加わって来るだろうし、酒の味見をさせて欲しい、と云い出しそうだ、というのが(ご本人も含め)皆の一致した意見だった。
かくの如く、他愛もない話をしているうちに電車はもうすぐ高尾。今日の打ち上げ場所は、すでに「弁慶」と決めてある。そろそろ車内宴会はお開きとしよう。

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