エクシブでの忘年会の翌日は、鉄砲木ノ頭から三国山まで軽くひと回り。今日も天気が良かったので、雑木に覆われた三国山界隈以外、すなわちエクシブの客室からも、タクシーを下りた(アマチュアカメラマンが大勢いた)パノラマ台からも、鉄砲木ノ頭まで登る道中も、もちろん(カメラマンが一人いただけの)鉄砲木ノ頭からも、山中湖畔の撫岳荘BSからも、くっきり富士山が見えて些か食傷気味(人によってはそれが安心、なのかも知れぬ)。まるで釈迦如来の手の中に居るように、富士山から見つめられている感じだ。でも女子連は、富士山が顔を出す度に歓喜する。まったく富士山好きである。
ズナ峠から山中湖畔は、かつて武田信玄が駿河攻略のために使った軍用道を辿ろうとしたが、道があるような無いような感じていまいち確信が持てない。別荘街に入る処の手前で、ようやく道らしき道を確認出来た。別荘地はこの時期、ひと気が全くない。途中、「古志路燻製工房」という店(レストラン兼デリカテッセン?)があり、クリスマスツリーが飾られていたりして、やっていそうな雰囲気だったが、残念ながら10時前では開いていない。
その後、湖畔のマリモ通りに出たところにも、一風変わった建物があった。看板には「森のアルム」とある。レストランらしい。「アルム」をネットで調べれば、アルプスの少女ハイジに出てくる山の名前だそうだが、アルプス風と云うよりも、アントニオ・ガウディかサルバドール・ダリが設計した建物の様だ。女性の心をくすぐるような外観、思わず惹きつけられそうな風貌である。
山中湖に出たらタクシーがやって来るまで、湖畔で富士山を眺める。冬の山中湖は、客なんていないと思っていたが、豈らんや湖面には沢山のボートが浮かんでいる。巨大なボートはワカサギ釣り用らしい。富士山の右側には、意外に南アルプスの山々が見える。富士の広大なすそ野のお陰で、他の山が邪魔にならない。
「紅富士の湯」へ向かうため、三たびやってきた共和タクシー。我々は3人だけだが、またもジャンボタクシー。しかも前の2回で乗った車とは違う。女性運転士に訊けば、この頃は大きなスーツケースを持った外国人観光客が利用するためとのこと。さらにこれらのジャンボタクシーはみんな4WDらしい。山中湖周辺の道路はこの季節、凍結することが多いそうだ。朝方発生する霧が、道路に霜を下ろすのかも知れない。
運転手の話を聞いているうちに「紅富士の湯」到着。いつも混んでいる日帰り温泉なのだが、今日は開店間もないせいで、風呂場も比較的ゆったりしている。ここは、内湯からも露天風呂からも富士山が目の前。富士山の眺めはすっかり胸やけ状態なので、特に心躍ることは無い。さっと入ったら、休憩室に直行し、生ビールを注文。まだ10時半過ぎなのだが、ま、いいでしょ。

(カメラで撮った写真が、SDカードに記録されていませんでした。したがって、写真はスマホで撮った1枚のみ。残念!)

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