奥日光散策のあと、東武日光駅前で蕎麦を手繰ったら、東武特急に乗って帰京となる。スマホで上り特急列車の予約をすると、時間の都合が良い電車が偶々「きりふり292号」(東武日光14時03分発)だった。これはいわゆる10月、11月の行楽シーズン限定の臨時列車、しかも珍しい車両に乗ることになった。かつて急行「りょうもう」に使われていた1800系を改造したものらしい。
「きりふり号」の北千住までの特急券は1,030円だが、一方スペーシアの場合は1,340円。何故300円ほど安いかと云えば、座席の差。「きりふり号」の300系は、シートピッチが960mm(100系スペーシアの場合は1,100mm)、リクライニング無しというスタイルなので、スペーシアと特急料金が違うのは、ある意味当然と云える。
でも向かい合わせの席が確保できて、他人の目を憚ることなく酒が呑めれば、シートピッチが少々狭かろうが、リクライニング無しだろうが、さしたる問題ではない。それにこの頃、殆どの特急列車が鬼怒川温泉駅始発のため、いちいち下今市駅で乗り換えるのが些か(酒が入っているとなおのこと)鬱陶しいが、この「きりふり号」は東武日光駅始発なので、益々有難い。
山旅を共にしてきた残りの日本酒や、新たに東武日光駅で仕入れた地酒を舐めながら、車窓から外を眺めていると、浅草方面に進むにつれて、山が次第に遠ざかり、そして見えなくなり、辺りは民家ばかりとなる。民家ばかり眺めているのは、たいして面白くない。唯一の変化は、川を渡るとき。渡良瀬川や利根川を渡ると、高い堤防の上に出るため、再び遠くの山が見え、関東平野の真っただ中に居るのを感じる。今度、日光に行くのは花の咲く頃か。
荒川を渡ったら、北千住到着(15時52分)。さて何処へ行こうか。 

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