日光沢温泉から根名草山、念仏平、温泉ヶ岳、金精山を経て日光湯元まで、天気が悪いにしてはしっかり歩いた(山の記録はこちら)。晴れていれば、鬼怒沼と燧ケ岳ぐらいは見えたと思うが、それは致し方ない。しかし、下るほどに天気が回復してきたのは皮肉な話だ。
国境平からの中ツ曽根の下りは、とても厄介な道。前白根山からの下りも相当の悪路だったが、それに匹敵する。この辺り、土壌が流出しやすいのか、所々で道が突然、深さ数メートルも抉られていて、下るのに難渋する(登るのだって大変だろう)。これで、笹が生えて無くて、捉まるものが無かったら、転がり落ちるしかない。
今宵の宿「かつら荘」は、日光湯元温泉街の西端に位置するので、中ツ曽根に近いのが有難かった。洒落た洋館、結構新しいようである。泥んこ状態の我々が入るには少々憚れる程キレイだ。この辺りの宿は、たいてい日帰り入浴が可能。ここも700円払えばOK。宿の入口に立っている桂の木は真っ黄色、この宿のシンボルか。
案内されたのは2階の角部屋。ずぶ濡れリュックサックは板の間に置かせてもらい、濡れた雨具やスパッツ等を室内に干し、着替えを整えたらさっそく風呂だ。ここ日光湯元の湯は、強烈硫黄泉。風呂場の窓を閉め切っていると、間違いなく硫化水素中毒になる。ヤマショウビン氏の官舎に泊まらせてもらった時(もう30年くらい経ったか)に覚えた。今日の湯は随分と白濁していて全くのにごり湯。あとで若主人に訊くと、天気によっても変わるし、しばらくすると段々、澄んでくるのだそうだ。
部屋に戻って生ビールを注文すると、部屋まで持ってきてくれる。このへんが日光沢温泉とはちょっと違うプチ贅沢。夕食も、おかずを食べるのが精いっぱいのボリュームだった。
翌朝は快晴、朝飯前にちょっと散策。源泉はもうもうと蒸気を上げていた。そう云えばこの近くに、かつて、立ち寄り湯の「はるにれの湯」があった筈だが今は無く、更地になっていた。何度か利用させてもらったし、にごり湯だった。中も外も、強烈に渋い建物だったので、単に取り壊されて、それまでになったのかも知れない。妙に残念に感じる。

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かつら荘のHP: こちら