新橋で、(親爺達以外に)人気の店、第2弾。予約しないと入れない店、なのだそうである。「タオ」とは道教の云う「道」のことなのだろうか(それとも店主の名前が田尾さん?)。でも、店の中は意外と洗練された雰囲気で、カフェバー(今は死語か?)あるいはバルと云っても良さそうだ。とても東洋思想との接点は見えない。
しかし店が洗練されている割には、片田舎の駅前食堂に居そうなおばさん店員(ごく個人的な感想なのでスルーして下さい)が給仕しているので、妙な違和感を覚える。そこから「道」、すなわち宇宙とヒトの生との根源的な共通真理を感じてくれ、という深遠な設定なのだろうか。難しくて目眩がしそうだ。
うなぎの寝床の如く長い店。東側の通りに面した入口から入ったが、帰りは西側の通りに出た。東側の看板には堂々と「居酒屋」の看板が掲げられているが、西側には「Dining Bar TAO」 と書いてあり、訳が分からない。確かに居酒屋は酒が呑めるだけでなく、料理も食べられるが・・・。店を東から西へ通り抜けると、東洋から西洋へ。この店にはカオス的空間が渦巻いているのを感じる。
面倒な話はさておき、予約席に案内されると、小生を除く先行組が、すでにテーブルに盛られた料理を、ばくばくもりもり喰っている。とにかく、メンチカツも出汁巻き玉子も、どれも量が多い。とり唐揚げは量も多いが、1つの大きさが半端ない。1つ喰ったらもう十分。2つ目を喰うのに躊躇する大きさである。
それに較べて、飲み物が高め(蕎麦好きオヤジさんの検証結果による)。呑んべえ向きではない、ということだ。従って、とにかく、ばくばくもりもり喰えれば幸せ、という方にはお薦めである。ただし、50代以降でそのような喰い方をすると、身体に毒と思われる。
高かろうが、とにかく先ずビールは呑ませていただく。その後は皆さんと同様、安くて酔うだけの焼酎ボトルで水割り。結果、ひとり2,900円弱だった。個人的には、この店のCPは悪くないと思う。
しかし何故、この店が予約なしでは入れないほど人気があるのか、いまひとつ判らない。とり唐揚げ好きにとっては聖地かも知れないが、そうでない者には、混沌の中にタオを見出すための修行の場のように思えるのだ。

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