熊野古道をちょっぴり体感したあと、土産物を物色にまた「とれとれ市場」に。魚の干物など、仕入れた海産物は、クール宅急便で送ることにする。18時30分発羽田行の最終便までだいぶあるが、もう他に見たいところも買いたいものもないので、南紀白浜空港に戻る。夕食は、空港のレストランでとることにした。
まだ4時前。羽田行の第2便が飛び立って、もう3時間以上経っている。チェックインカウンターも、出発ロビーもまだ閉まったまま。係員の姿も気配も無い。まだ出勤していないのかも知れないし、休憩室で安眠中なのかも知れない。土産物屋もなく、あるのは唯一、「レストラン・スカイアドベンチャー」のみ。何れにしても、ひと気が無いのは殺風景だ。1日3往復しかないのだから仕方が無いか。
酒田の庄内空港に行ったこともあった。羽田線のANAが4往復だけだが、機材はA320なので乗客は約2倍。もうちょっと活気があった。食事処も2軒あった。一番寂しかった利尻空港は、1日2往復(うち、1往復は冬季は運休)で、空港内には喫茶兼軽食レストランがあっただけ。でもまわりは花畑で、利尻富士がどーんとあって、飽きない感じだった。南紀白浜空港は、離島並みといえるかも知れない。
ともあれ、唯一の「レストラン・スカイアドベンチャー」に入る。店の一角は土産物売り場になっていて、パンダのぬいぐるみなどが並んでいる。良く見れば、「アドベンチャーワールド」で売っていたものと同じだ。つまりここは、「アドベンチャーワールド」の直営店なのであった。空港を利用する客の何割が「アドベンチャーワールド」に行くのか判らないが、少なくとも南紀白浜に「アドベンチャーワールド」が無ければ、この空港の存在はかなり厳しいものになりそうな感じがする。在原業平の「世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」という歌を思い出す。
店に入ったら先ず生ビールを注文。カミさんもようやく呑める。ビールのつまみに良さそうな、ソーセージ盛り合わせを頼む。まあ、競争原理が働かない店はこんな感じだろう。窓の外を見れば、滑走路も向こう側に、「アドベンチャーワールド」と白亜のリゾートホテル「エクシブ白浜」が見えている。
ビールとソーセージだけではちょっと物足りないのでラーメンを頼んだ。一応、和歌山ラーメンらしいが、何処が和歌山ラーメンの特徴なのか判らない。かまぼこ? 良く見ると、パンダが描かれている。海苔には、ホッキョクギマらしい。やはりここは「アドベンチャーワールド」とは切っても切り離せないようである。

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