白駒池からしゃくなげ尾根を下り、「稲子湯」に着いたのが午前8時45分。ほぼ狙い通りの時間。ログハウス調の落ち着いた外観は変わっていないようだ。ここは、立ち寄り湯は9時からということになっているが、そこは女性陣のパワーのお陰(?)で、すんなり入らせて貰うことができた。
フロント(よりも「帳場」と云う方がしっくりくる風情)で600円を払ったら風呂場へ。ここの湯は鉄分が豊富なせいか、湯船の周りは赤茶色に染まっている。冷泉なので沸かしているが、男湯は43℃くらいで、小生がせいぜい1分間入ることが出来る物理的限界。一方、女湯は45℃くらいあって、流石にうめない限り入れなかったそうだ。
風呂から上がったら、自販機でビールをゲットし、談話室へ。普通、旅館の談話室は宿泊客専用ってところが多いが、ここは大らかで、立ち寄り客にも開放してくれる。落ち着いた雰囲気で気に入っている。
ともあれ、湯上りビール。まだ朝だが、一応、3時間余り歩いてきた後の風呂上がりなので、問題ない。ゆったりソファーに身体を沈めてビールをぐびぐび。ビールが無くなったら昨日の残りの日本酒を取り出す。次のバスが10時10分発なので、ゆっくりとちびちび呑める。近年、ここ稲子湯は、「岳」のロケ地として有名になったそうだ。談話室に飾ってあるサイン色紙には、小栗旬や長澤まさみがあるはずだが、女子連は見つけられなかったようである。
やがて、バスの時間が迫ってきたので徐に片付けてバス停に行くと、結構な人数が並んでいる。我々のように、しゃくなげ尾根を下りてきたのではなく、中山峠から本沢温泉、しらびそ小屋経由で下りてきた登山者ばかりのようだ。そう云えば、本沢温泉にも暫く行っていないな。高慢高飛車な女性従業員(まさか女将じゃなかろうね)はまだいるのだろうか。
やがて小海町営バスがやってくる。乗るときに皆さん、何処まで行くかを申告。小海駅と松原湖駅は半々ぐらいだろうか。中には、「八峰(やっほー)の湯まで」という客もいる。最近出来た日帰り温泉の様だ。バスの車窓から見る限り、大きくて奇麗。
今どきは、渋い「稲子湯」なんかには行かずに、このような大型日帰り温泉施設にやってくるのが多いのか。個人的には1回ぐらい覗いてもいいが、たぶん「稲子湯」の方が性に合っている。そう云えば、「稲子湯」には何度か立ち寄りさせてもらっているが、まだ一度も泊まったことが無い。そのうち、計画してみるか。 

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