九鬼山に登った帰り、朝日小沢のバス停前でタクシーを呼ぶ。今日は、もう梅雨が明けたのでは?と思う程、尋常ではない暑さなので、脳みそは停止状態。先ずビールを呑まないことには何も考えられない、何も始まらない。朝日小沢のバス停に酒屋かコンビニがあれば申し分なかったのだが、残念ながら世の中そう都合良くはできていない。そうなると、次善策は甲州街道沿いのセブンイレブンだ。やって来たタクシーに乗った後、駅ではなくコンビニに直行してもらう。
首尾良く仕入れたビールを携えて、200m程離れた猿橋駅に向かい、ホームのベンチで乾杯。キンキンに冷えてはいないが、汗が引かないうちのビールはやっぱり美味い。キンキンが好きな隊長は、ビールに氷を入れてごくごくやっている。ここは、下手な居酒屋よりはずっと良い。勿論、屋根で日影になっているとは云え、気温は高く、エアコンはないけれど、自然の風が心地よく通り抜けて行く。何とも云えない開放感、ビールを呑むには良いシチュエーションである。
目の前には扇山(1,137.8m)、百蔵山(1,003.4m)、雁ヶ腹摺山(1,874m)、白谷ノ丸(1,920m)、岩殿山(634m)などが並んでいて、なかなか景色も良い。今日の陽気では、雁ヶ腹摺山ぐらいまで登らないと、何処も暑くて堪らないだろう。猿橋駅を起点にして行く山だったら、上和田までバスに乗り、せめて大峰(1,403m)ぐらいは必要だ、などと思いを巡らせながら呑む。
ホーム呑みするのに相応しい駅は、他に甲斐大和駅あたりか。眺めは無いのだが、トンネルとトンネルの間に挟まれた駅で、乗客も少ないのでひっそりと呑むにはなかなか良い。コンビニ(セブンイレブン)が駅前にあるのもグッド。眺めだけだったら、勝沼ぶどう郷駅のホームに敵うところはないが、観光客がそれなりに多いので、落ち着いて呑むことが難しいし、近くにコンビニが無いので、駅の売店で土産用のワインを買うぐらいしかできないのが難点。大月駅も人目を憚る必要があるので、ホームの端っこでせいぜい缶ビールをちびっと立ち呑みをやるぐらいだ。
その点、猿橋駅のホームは程良くバランスが取れた場所と云える。勿論、寒空の下、木枯らしに凍えながら呑む訳にもいかないので、やはり日差しが強くなる5月頃から、秋の彼岸迄がベストシーズンだろうか。また次回が楽しみである。

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