塩山駅南口界隈は、電線の地中化等で随分とスッキリ奇麗になっているが、道行く人が殆ど見あたらないのでかえって殺風景さを感じる。塩山温泉「宏池荘」でひと風呂浴びて、さて昼食にしようと駅前まで歩いて来たのだが、ここまで殆ど飲食店が見当たらない。結局、駅前にある3軒の飲食店のうち、一番離れた「七福」に入ってみた。ここは全く初めて。ほうとうと馬刺しが名物となっているが、ここは元来が蕎麦屋だ。
先客は若者の4人グループだけだったが、我々のあとからドヤドヤ家族連れなどが入って来て、結構一杯になる。何れも観光客。我々の様な山帰りはいない。大人数の家族連れが入りきれなくて、店員が本店を案内していた。車じゃないと行けない処にあるようだ。
そんな状況を眺めつつ、我々はビールからスタート。ここの生ビールはハートランドビールだった。珍しい。グラスも凍らせてあったようだ。こういうビールを置いていると、ビールだけでなく食にもこだわりがある店のように感じるから不思議だ。ビールの付け合わせに出てきたのは蕗みそ。これが美味い。お代わりを頼みたくなる美味さだ。麦粒も混ざっていて、なかなか洒落ている。こりゃ酒だ。地酒を頼むと、本醸造生酒で「七福」とラベルが貼ってある。よくみると醸造元は笹一だった。
つまみは冷奴、馬刺し、山菜天麩羅盛り合わせにした。馬刺しは柔らかい。山菜天麩羅には、コシアブラとワラビが入っていた。7月になってもまだ採れるのだろうか。それはともかく、天麩羅としては豪勢だ。上手に揚がっていてサクサク。美味い。この店、なかなかだ。締めはほうとう、1人前を3人でシェア。様々な具材が入っているのがほうとうの魅力だろう。麺の太さは店によって其々だが、ここは比較的細い方だろう。今日は陽気が良いのだが、程良く疲れ、風呂上がりの気だるさが残る身体には、ほうとうの暖かさが丁度良かった。

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七福のHP: こちら