本厚木で打ち上げた後、新宿駅が通過点の3人組で、西口の「思い出横丁」にちょっと寄り道。相変わらずこの横丁は賑わっているが、この頃益々、外国人観光客の割合が増えて来ているように感じる。この横丁はもはや、立派な観光地だ。特に「中通り」と呼ばれる路地は、我々日本人にとっても映画セットのように感じるくらいだから、このディープなエスニック感は欧米人にも受けるのだろう。
ここで酸性雨が降りさえすれば、リドリー・スコットが描いた「ブレードランナー」の映像世界そのものだ(近々、続編が公開されるそうで、楽しみだ)し、「メン・イン・ブラック」に登場するようなエイリアンが、ここでこっそり店を開いていたって何も不思議ではない。この路地を通り抜けるだけで、ちょっと異次元世界にトリップ出来る。もちろん、ここは仮想空間ではない。観光客に媚びない、リアルな生活臭漂う横丁なので、一層、魅力的なのだろう。
この頃、「CoCo壱番屋」とか「ひな鳥」、「情熱ホルモン」など、いわゆる新興チェーン店がこの横丁に店を構えるようになっている。かつての混沌とした昭和レトロ的雰囲気が壊されつつあるように感じるが、それらもすぐにこのカオス時空に取り込まれてしまうのかも知れぬ。
アユラシの提案で「岐阜屋」に行ってみる。この店もこの横丁のひとつの顔である。一応、この店は中華料理屋なのだが、ここでビールも呑まずに帰る客は少ないだろう。事実、昔からここを中華料理屋だと思ったことは一度も無い。小生にとっても、ここは中華風肴を出す居酒屋である。
何とか居場所を落ち着けたら、ビール。それと共に、餃子(400円/5個)、木耳玉子炒め(570円)、ピータン(360円)も注文。どれもこれも美味い。ビールグラスを傾けつつ、狭い路地を行きかう人々を眺める。ぼんやり眺めていると、時の移ろい、人間関係、俗世間の荒波などに揉まれ翻弄された、人々の後ろ姿が透けて見えてくるような錯覚に陥る。これだけで、この横丁を堪能できる。

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岐阜屋のHP: こちら