宇都宮で餃子バリエーションを楽しんだ後は、湘南新宿ラインに乗って池袋へ移動。凡そ2時間弱の鉄道旅。新幹線を使えばほぼ半分、1時間の道程だが、さして急ぐ訳でもないし、酒とつまみさえあれば、全く問題がない。それどころか、その時間を楽しむことさえ可能だ。
鉄道オタクのつもりは全くないが、しいて云えば「呑み鉄」というジャンルが一番近いか。勿論、それだけを目的にすることは無い。あくまでも山の帰りの余禄である。但し、この過程を楽しむにはひとつ、重要な条件がある。それはクロスシート(ボックスシート)に座ること、である。
ロングシートでは、移動酒場の雰囲気も旅の情緒もへったくれもない。日常の通勤と同じである。求めているのは、非日常の週末。ロングシートに乗りたい筈が無い。何故、JRは判ってくれないかな。大月まで伸びた中央線快速電車と、青梅線・五日市線の唯一最大の欠点は、ロングシート車両しか走っていないことである。中央線では、辛うじてホリデー快速がかつての特急車両やオール二階建てクロスシート車両を使っているので、まだ多少救われているが、青梅線・五日市線は例外なく通勤用ロングシートである。せめてホリデー快速ぐらい、もっと云えば上りのホリデー快速だけでも、クロスシート(又はセミクロスシート)車両にならないものかと思っているが、JRは小生の願いを尽く聞き流し続けている。
それはともかく、宇都宮駅に停車中の湘南新宿ラインに乗ろうとすると、うっ・・・・・・ロングシートだった。ガラ空きなので座ること自体に問題は無いが、これでは2時間が一層長く感じる。そこでふと思いついたが、このE231系の15両編成では、一番端っこに、セミクロスシート車両があるのではないか・・・。上野寄りのホームの端まで、てくてく行ってみると、果たしてセミクロスシート車はあった。宇都宮線はエライ!中央線快速も見習って欲しい。
腰を落ち着かせれば、さっそく日本酒を取り出す。今宵の日本酒は、山口・澄川酒造場の「東洋美人 原点 直汲み生」。芳香とジューシーさが特徴。これさえあれば、他には何もいらない、と云いたいところだが、やっぱりつまみは必要。酒とつまみがあってこそ、2時間なんてあっという間である。

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