シトシト雨の中、細尾峠から薬師岳に登り(山の記録はこちら)、あとは「やしおの湯」を目指してズッキンバッコンの尾根歩きをしてきた。それにしても、アカヤシオを見た昨年とたった一週間しか違わないのに、今年はアカヤシオの花は影も形も見当たらず、トウゴクミツバツツジもごく僅か、シロヤシオは終わり掛け、ヤマツツジが丁度花盛り、そして新緑が目に沁みるようだった。去年と比べれば、今年は少なくとも3週間は早い。まことに花のタイミングは難しい。それだけ、春から初夏にかけては、季節の移ろいがダイナミックだと改めて感じる。
山から下りるとどんぴしゃり、目の前が「やしおの湯」だった。合羽を脱いでスパッツを外していると、目の前に大型バスがすーっと横付けされ、中高年ハイカー達がドヤドヤと建物へ入って行った。ひ~!タイミング悪し! 風呂場に行くと案の定、洗い場は順番待ち。恐らくは、女湯の方がさらに大混雑だろう。
湯はややカルキ臭を感じるが、無色透明のつるつるすべすべ系。直ぐ近く(と云っても直線で20kmぐらい離れているが)の、日光湯元のにごり湯とは全く趣が異なるから不思議だ。
風呂から上がったら、ロビーのソファー席へ。団体客はここには来ないと見え、そこそこ空いている。反対側には畳敷きの交流室(何故「交流」なんだろ)もある。ロビーの手前には飲食コーナーがあって、食券販売機が置いてある。ここで、ビールと餃子をいただき、暫し寛いでいると、だいぶ遅れてなおちゃんも風呂から上がって来た。大変な混みようだったらしい。それにしても、団体ツアーで公共施設にやってくるのは、止めてほしいものである。 
ところで、東武日光まで向かったタクシーの運転手は、「やしおの湯」よりも「東照温泉」がお気に入りとのことだった。「以前は、女夫渕温泉だったが・・・」と。へ?だったとは・・・?と訊くと、今は閉館しているとのこと。女夫渕温泉が廃業していたとは知らなかった。これも3.11大震災によるものだそうだ。露天風呂(混浴)は開放感たっぷりで気に入っていたのに残念である。

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