今年の谷川岳は、残雪の溶け具合が思いの外早く、雪が軟弱で歩き難いだけでなく、熊穴沢避難小屋までのルートの一部は、思わぬトラバースと藪漕ぎで結構扱かれた。残雪の山は、雪の状態が刻々と変化していくので、靴を通した感触での状況判断が欠かせないが、今年は特にそうだ。
登頂を果たした後(山の記録はこちら)の下りは、頭の中にビールがチラつき出すが、往路と同じく、トラバースする個所をやり過ごすまでは安心できない。その後は適宜、シリセードしながら天神平に到着してホッとする。ここでこのままビールが呑めれば最高なのだが、何故か天神平の駅にはそのような施設はない。
考えてみると、世にあるロープウェイ山上駅で、ビールが呑めない処は少ないと思う。那須岳ロープウェイぐらいか(下りで利用したことが無いため、定かではないが・・・)。今までで最高の場所は、木曽駒ケ岳ロープウェイの千畳敷駅のテラスだろう。ここにはホテルまである。そう云えば、吹雪の時に泊まり、建物から一歩も外へ出られなかったことがあった。
天神平は、木曽駒ケ岳に匹敵する眺めが得られると思うが、この豪雪エリアに展望レストランを造るのは難しいのかも知れない。でもやっぱり、この景色を見ながら呑むビールは最高だと思う。何とかならないものか。
それはともかく、仕方ないので山麓駅(ベースプラザ)でビールを呑むべく、下りのロープウェイに乗り込む。下るにつれ目の前の朝日岳、烏帽子岳が、白毛門に隠れて順々に見えなくなっていく。なかなか素晴らしい眺めの筈なのだが、もう頭の中はビールで一杯になっているので、約15分間、悶々とするのみ。
山麓駅に着いたらベースプラザへまっしぐら。外のテラス席だけは客で埋まっている。辺りの景色は天神平に較べるべくもないが、ビールさえ呑めれば、とりあえずそれは大した問題ではない。歩いた直後のビールはとにかく最高である。

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