大ドッケ近くの福寿草の大群生を見に行ったあと(山の記録はこちら)、浦山の渓流荘前からタクシーで秩父市街の銭湯に直行。ここ「クラブ湯」は、御花畑駅(芝桜駅)に近いので、結構、何度も入らせて貰っている。秩父にはもうひとつ銭湯があるらしい。秩父の中心街にはレトロな店も多いが、この「クラブ湯」は昭和12年創業と云うから、比較的新顔の部類ではなかろうか。
男湯の入口をはいると右側に番台。番台には誰もおらず、「すみませ~ん」と呼びかけると、ご主人は女風呂側にいた。ふと貼紙をみると、430円が370円に料金値下げされていた。銭湯の料金が値下げされるなんて聞いたことが無い。なんでだろう。ともあれ、安いことには不満は無い。有難く入湯。まだ午後2時過ぎ、男湯の先客は二人だけ。湯船は2つに分かれていて、片側で3人くらいが精一杯の小さなものだが、そのように繁盛している状況に巡り会ったことは無い。ここは通常、比較的湯温が熱いが、今日は先客が温好きなのか、小生にとっても丁度良い湯加減になっていた。でも、だからと云って長湯はしない。さっさと洗って、ちょこっと浸かったらおしまい。
着替えとパッキングを済ませ、お世話様でした~、と出ようとすると、「お連れさんたちは未だ入ってますよ」と、女将さんに優しく声を掛けられる。予め、待ち合わせ場所は決めてありますので、と答え湯屋を後にした。
あとで気が付いたことだが、御花畑駅前の「はなゆう」という立ち食い蕎麦店の壁に、「クラブ湯」の広告が貼ってあった。積極的な営業活動をしているという感じでもないが、蕎麦屋にとっても、湯上りにこの店に戻ってビールを呑んで下さい、蕎麦も喰って下さいという効果を期待しているようにも見える。勿論、我々にとっては蕎麦屋と風呂屋の共存共栄は望むところなので、「はなゆう」の姿勢には好感がもてる。惜しいのは、蕎麦やうどん、みそポテトだけで、酒の肴が置いてないこと。そこんとこ、大事なので、宜しくお願いしたい。

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