「丸辰有澤商店」を出た後、「河米伊藤商店」に移動。この2つの酒店は近いので、ハシゴするにはもってこいだ。「河米伊藤商店」に着いたはずが、一瞬、あれ、閉まっている?と思ったら、角を回り込んでみるとちゃんと電気が点いていた。お客もそこそこ入っている。
ここは結構、角打ちスペースが広く、ゆったりしている。内装もまったく飾り気が無い。たいてい、昼間は普通に酒店の倉庫、夜は角打ちというケースが多いと思うが、ここは最初っから半分が酒屋(というか田舎のよろずや的店構え)で、残り半分が角打ちに合わせたような店内配置という感じがする。昼間は弁当を売っているとのこと。何か昔懐かしい風情が漂っている。 
この店のシステムは、ショーケースにある酒や乾きもの等をレジに持っていて支払いする方式。つまり、コンビニと基本同じ。もうビールは止めにして、日本酒。カップ酒は「寒山水 純米吟醸」という、福岡・八女の酒。すっきりキレがあるが、口当たりが良い。その後は、青森の酒「作田 特別純米」。こちらもキレがあって爽やかだ。
この店の特徴としては、呑める日本酒の種類はそれほど多くないが、その代わりに肴が普通の角打ちにはないものがある。例えば、鯖塩焼きとかはたはた干物焼きとか、注文を受けてから焼いてくれるところがありがたい。他のテーブルで注文しているものの良い香りが伝わってきて、ついつい注文してしまうことにもなるだろう。実際、隣りのテーブルでなにやら美味そうなのを喰っているな、と見ると、なんとオムレツだ。それも、朝食に出てくるようなプレーンではない。こっちにもお願いと追加注文。食べてみると、具沢山で美味い。出汁巻き卵も良いが、このようなオムレツも酒に合う。
支払いは、しめてひとり1,000円強ってところ。ということで、2件ハシゴしても合計約2,500円。時間と懐に余裕が無い時には、角打ちはうってつけと云えるだろう。

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