復路の新幹線は仙台始発の「やまびこ」に乗車。東北新幹線の現在のスタンダードと云ってもいいE2系である。さんざん呑んで喰ったとは云え、電車に乗ると、呑み鉄ならずとも、何か呑まない訳にはいかない。往路で呑み損なったカップ酒と乾きものを取り出し、窓の外の景色を眺めながらひとり酒(カミさんは概ね熟睡)。今回は、天気には恵まれなかった。
下りの「はやぶさ」に乗った時は気が付かなかったが、「はやぶさ」が大宮~仙台間が1時間8分なのに、「やまびこ」は1時間38分、実に30分も差がある。福島で山形新幹線「つばさ」と連結するための時間が掛かるのは判るが、こんなに差が大きいとは気が付かなかった。最高速度がE2系275kmと、E5系320kmとの違いもあるだろうけど。
座席の座り心地にも違いを感じる。E2系のグリーン席も決して悪いことはないが、ひとたびE5系を味わってしまうと、少々在り来たりな感じを受けてしまう。E2系の外観のスマートさは、はっきり云って不格好なE5系よりは遥かに上だが(E5系ファンの人に喧嘩を売るつもりはありません)、内装は残念ながらE5系には敵わない。車内サービスも違う。おしぼりも飲み物サービスもない(つまりグリーンアテンダントが乗車していない?)。グランクラスの車両を繋いでいないせいなのか。
仙台発車時点では、我々以外はまったくいなかったが(下の写真に写っている御仁は、仙台を発車する頃いなくなった。単に写真を撮りに来た、あるいは座り心地を確認しに来ただけの鉄っちゃんか)、東京に近付くにつれて乗客が増え、宇都宮からもかなり乗ってきた。大宮駅まであとわずか25分、東京駅まで乗っても50分。それこそグリーン車では勿体ないような気がしてしまう。 
1時間半でも、やっぱり呑んでいると短い。もう大宮。さすがにもう満腹でなにも入らない。珍しく、大宮で何処にも引っかかることなく、まっすぐ家路についた。

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