JR東日本のVIEWカードを利用していると、ポイントがいつのまにか貯まるものだが、皆はどのように活用しているのだろうか。小生はたいていの場合、グリーン車利用券に変えることにしている(もっと大物を狙いたくても、引き換え期限が来てしまうので無理)。個人的に、これがいちばんお得ではないかと思い込んでいる。つまり、普通車指定料金でグリーン車に乗れると云うシロモノである。
今回は、それで仙台まで行ってみた。この利用券では東北新幹線だったら新青森まで(北陸新幹線の場合は上越妙高まで)行くことができるので、仙台では少々勿体ない気がしないでもないが、実際、なかなかそうは使うことはないので、それはそれ(ちなみに、大宮~仙台間のグリーン料金は4,110円)。
はやぶさに乗るのはかなり久しぶりだし、E5系のグリーン車は初めてかも知れぬ。大宮~仙台間が僅か1時間8分とは、随分と速い感じがする。掛かる費用は別として、仙台の蕎麦屋よりも奥多摩の蕎麦屋へ食べに行く方が時間がかかるという訳だ。改めて感心してしまう。 
席に着いてまもなく、グリーン席専任のアテンダントがやってきて、おしぼりサービスとウェルカムドリンクサービス(アルコール類はないので、小生には不要だが(^^ゞ)をしてくれる。ちょっぴり良い気分。でもANAとかJALのキャビンアテンダント(CA)と較べると、やや笑顔が足りない(やや強張っている)感がある。尤も、ANAとかJAL、シンガポールエア等の愛想が良いCAは、世界標準からみれば稀だろうと思う。
往々にして欧米の航空会社のCAは愛想がないというか、態度が横柄(体格だって女子プロレスラーのよう)である。乗せてやっているのに何か文句あるの~? ぐだぐだ云うんだったら乗らなくてもいいのよ~ってな感じである。欧米人は、そんなところに価値を求めないらしい。CAの教育訓練費を航空運賃に上乗せする(=航空運賃が高くなる)くらいだったら、横柄なCAだって我慢するという訳だ。つい話が逸れた。
読書灯がヘッドレスト内側に埋め込まれていて、角度調節できるところがなかなか心憎い。しかし乗車時間が僅か1時間ほどなので、基本的にビールを呑んでいるか、外を眺めているうちに仙台に着いてしまう。従って、本など読んでいる暇はないので、今日は役に立たない。なんてったって列車旅(≠仕事の出張)の醍醐味は、(あくまでも個人的見解だが)車窓から眺める景色を肴に酒を飲むことなのだから。
呑んだビールは、大宮エキナカ「foods stage KITANO fore」で買った、ベルギー直送と書いてある「白濁」。香りは甘く酸味があるが、苦味とキレは殆ど無い。こんなのも偶にはいい。HPには、「より美味しく飲んでいただくために、缶のパッケージを上下逆さまにしました。下に沈殿しがちな美味しさの秘訣である白濁りを均一にして、飲んでいただくための工夫です。」なんて書いてある。電車で呑むビールも多様化している。
じっくりと車中呑みを楽しみたいところだったが、結局、缶ビール1本をちびちび呑んだだけで、日本酒カップ酒へ切り替える前に仙台に着いてしまった。このくつろぎのひと時を味わうには、如何にも「はやぶさ」は速すぎる。そう考えるとグリーン利用1時間は流石にちょっと勿体なかったか。

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