雪の加入道山に登った後(山の記録はこちら)、ほぼ1年ぶりの入湯。
ここはいわゆる天然温泉ではないが、安価で、駅前の便利な場所にあるので割と気に入っている。玉に(大きな)キズは、ビールを売っていないこと、である(まあそのおかげで「ポッポ駅前屋」が繁盛する訳だけど)。ここ「さくらの湯」は、山北町健康福祉センターの一部。健康福祉の場で酔っ払って管を巻いちゃいかん、というのは分からないでもない。しかし、持ち込みは自由と云うことになっている。だったら自動販売機ぐらい置いてくれないものか。なにしろ呑みたいのは「キンキンに冷えた」ビールなのですよ。せっかく駅前の酒屋でビールを買ってきても、風呂に浸かっている間にぬるくなってしまう。自動販売機を置けないのであれば、せめて冷蔵庫にビールを置かせてもらえないだろうか。
山北は、かつて御殿場線にSLが走っていた頃、その勾配のキツさ故の、補助機関車(主にD52)の基地(機関区)があったことぐらいしかイメージが無かった(旧信越本線碓氷峠越えの、横川機関区のEF63みたいなものですな)。神奈川県全体の人口は増え続けているが、ここ山北町は戦後から減少の一途らしい。減少に転じたのは、SL機関区が無くなった時期とほぼ重なる。やはり雇用があるかどうかがカギということか。
山北駅をググってみて気が付いたことがあるが、3年前から「情緒豊かな町づくり」なるNPO法人に切符販売を委託しているようだ。10年前に設立されたこのNPO、設立目的は「SLの復活運転、山北町所在の文化財、歴史遺産、伝統芸能の普及および地域住民の生活支援事業を通して、情緒豊かな町づくりに寄与することを目的とする。」となっている。SLの復活とは、今は駅の直ぐ傍にある鉄道公園に、静態保存されている「D52 70」のこと。是非とも実現させて欲しいものである。
改めて地図を広げてみると(って云い方はそのうち無くなるだろうな、Google Mapを開いてみると、とか)、山北町はけっこう広い。北は加入道山、東は塔ノ岳、西は三国山、つまり西丹沢のすべてが山北町である。そう考えてみれば、随分、山北町にはお世話になっていることに気が付く。山北町には日帰り温泉が二つあるが、もう一つは中川温泉にある「ぶなの湯」(こちらは日帰り温泉施設そのものなので、当然、ビールは販売している)。こちらも何度かお世話になっている。つまりは観光客(登山客)はそれなりにやってくるのだが、ここに住もうと思う人が少ないという訳か。やっぱり雇用を増やすための起爆剤は、D52の運転なのかもしれない。D52は、京都にあるSLのメッカ、梅小路蒸気機関車館でも静態保存しかしていない。御殿場線にSLを走らせたら海外からだって客を呼べるだろう。JR東海さん、便利さだけが売り物では無い筈ですよ。ご高配を宜しく。

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さくらの湯(山北町健康福祉センター)のHP: こちら