今日も番外編で御免被りたい。
仕事を午前中で切り上げて(≒サボって=午後年休をとって)銀座に出た。午後1時過ぎ、まだ昼食を喰っていないので何処かの蕎麦屋に入ろうかと考えつつ、いくつかあった候補の中から六丁目のソニー通り沿いにある「明月庵 ぎんざ田中屋」にしてみた。平日の昼下がりなので、人通りは殆ど無い。でも実はこの時間でも、銀座通りは外国人(概ね中国系)観光客が徒党を組んで、スーツケースをゴロゴロ転がしながら徘徊している。少し裏道に入ると静かで良い。
店の引き戸を開けて入ると、右手は厨房、左手前にテーブル席が並んでいる。奥は個室かも知れない。手前の席に着き、メニューを見る。かなり一品料理(酒の肴)が多い。見ているだけで嬉しくなってくる。まだ多くが仕事中の皆さんに申し訳ない、と思いつつやっぱり我慢できなくて熱燗(菊正宗)を注文。ひとり呑みの訓練だから、と言い訳しておこう。肴は何にしようかと迷った挙句、真いかのルイベ(860円)にしてみた。かなり薄くスライスしてあり、それが半シャリの状態で出てくる。これを口に放り込み、熱燗で流し込む。空き腹に利く~。そこはかとなく罪悪感が漂ってくる美味さである。
こういう蕎麦屋でのひとり呑みには意外と抵抗感は無い。このまま蕎麦を喰わなくたって大丈夫である。それが居酒屋となると話が違ってくるのは何故か。居酒屋でも皆、ひとり呑みの客ばかりで静かに呑んでいるのであれば入れそうな気もする。要は静かかどうか、ということなのかも知れないが、余り静か過ぎてしわぶきもできない、というのでもちょっと困る。カウンターだけの店で、話し好きの親爺とか女将さんがいるのも困る。
ともあれ、ゆったりと呑みたいところだったが、根が意地汚いせいか、つい酒が進んであっという間にお銚子が空になった。酒も肴もすっかり無くなったのを見計らって、すっと蕎麦せいろ(820円)が出てくる。良い具合の細打ち麺で、表面が艶々している。手繰ってみると腰が結構強く、喉越しも良い。つゆも辛口で、これぞ江戸前蕎麦というところだろう。蕎麦屋がこの世にある限り、ひとり呑みもなんとかなるかも知れない。

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明月庵 ぎんざ田中屋のHP: こちら