せっかく秩父に繰り出したのだが「パリー食堂」だけでなく「駅前」にもふられたので、やむをえず「駅前」の下にある「そば膳」に入った。もちろん「やむをえず」と云ったのは、当初の目論見に入っていなかったというだけで、この店が不味いという意味ではない。くるみそばが名物と云うことになっていて、だいぶ前に一度食したことがあった。その頃は、蕎麦以外の一品料理があまり無かったように記憶していたが、入口や壁に張られたお品書きを見ても、だいぶ変わってきたようだ。
秩父名物と云えば、味噌ポテトや豚味噌漬け、ホルモン焼き等が思い浮かぶが、ここにはそれは勿論のこと、鍋物や、それ以外、普通の蕎麦屋には置いていない一品料理もかなりあって、我々酒呑みには嬉しい限りである。やけに蕎麦に自信がある店だと、蕎麦か天麩羅ぐらいしかつまみになるものがないが、いくら蕎麦が美味かったとしても、酒呑みにはちょっと寂しい。
店には、我々の後から来たグループも含め、山帰りが3グループ7名(我々も含めると4グループ9名)、登山姿以外のお客もいて、それなりに繁盛している様子。場所柄、やはり西武秩父線で帰る客が、電車の時間を見計らってやって来るのだろう。その意味で、この店は実に良い場所にある。
こちらは小上がりに腰を落ち着けて、日本酒(秩父錦)と焼酎蕎麦湯割りでスタート。つまみは牛筋だいこん、豚肉豆腐鍋、きつね焼き、そして蕎麦味噌。牛筋だいこんの大根は、しっかり味が染み込んでいる。豚肉豆腐鍋は固形燃料で温めるスタイル、これも味加減が丁度良い。こりゃ酒がすすむ。
締めはもり蕎麦。平打ち麺で、つなぎにこんにゃくでも使っているのでは、と思わせるほど、しこしこ、ぷりぷりでつるつる。記憶以上に満足度が高い蕎麦であった。

_DSC6067

_DSC6068

_DSC6070

_DSC6073

_DSC6074

_DSC6075

_DSC6076

_DSC6077