神田の古本屋で山の本を2冊仕入れた後、三省堂の地下に下りてみた。以前は「ローターオクセン」(ドイツ語で赤い牛の意)という名前のビヤホールだったが、いつのまにか「BEER膳 放心亭」などという無粋な和名になっている。何処かに買収されたのかと思ったら、オーナーは昔も今も御徒町の「吉池」だ。経営方針の変更をアピールしているつもりなのかどうかは判らないが、確かにメニューも若干変わったようだ。店の雰囲気は殆ど変っていないような気がする。広い店内には先客が二人。何れも一人連れで、ひとりは年金生活者と思しき紳士で、ビールを飲みながら読書中。もう一人は二十代の女性で、ひとり黙々とステーキを平らげている。平日の黄昏時ではあるものの、ちょっと客が少なすぎはしないか。
こちらはビールと、ジャーマンポテト、にしん酢漬け、アイスバインとソーセージ盛り合わせを注文。二十ウン年前にカミさんと入った時のアイスバインはボリュームたっぷりでインパクトがあったが、現在のメニューではアイスバイン単独の料理が見当たらない。ソーセージとの盛り合わせになっていて、ソーセージは普通だが、アイスバインは切れっぱしがスープに浮かんでいる奇妙な光景。ちょっと残念な状態だったが、味はまあまあ。店の雰囲気は悪くないので今後の復活に期待したい。

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