浅草は10月以来の訪問。浅草も、浅草寺から南側は相変わらず観光客でごった返しているが、北側の観音裏あたり(丁目で云うと六丁目界隈)は土産物屋が無いせいか、あまり観光客(特に外国人)はおらず、地元の人たちの方が多いくらい。ここ、「そば処弁天」に入った時も、揃って割烹着を着た近所のお母さん連中が、寄り合いの打ち上げで気炎を上げていたし、その集団と入れ替わりで今度は揃いのジャケット(半纏ではない)旦那衆がぞろぞろやってきて、焼酎ボトルを傾けていた。ここは地元に愛されている店である。
観光客も来るが、たいていは、つゆ蕎麦を手繰るだけで、酒も飲まずさっさと出て行く。こちらとしてはそんな真似はできない。寒い日とは云え、中は温かいので先ずビール。肴はにしん煮(900円)でスタート。真っ黒になるほどしっかり煮込んであるが、味は意外にマイルド。逆に、そば味噌(450円)はかなりしょっぱい。こりゃしょうがない、と酒。この店の酒は同じ名前で山形の辯天、このうち特別純米酒は「加良志酒」と呼ぶらしい。これをお燗で頼む。淡麗辛口系だが旨みも感じるなかなかの味わいである。
続いて注文したのは牡蠣焼き(750円)。焼きと云っても南蛮状態。こんなにもぷりぷりで大ぶりの牡蠣にはなかなかお目にかかれない。野菜の天麩羅盛り合わせ(1,400円)、ここではこれを「野菜天ちら」と呼ぶようだ。「ちら」の意味と語源が気になる。かなりのボリュームで腹に応える。おかげで締めのもりそばは二人で一人前にした。この次は、今回は喰い損なった蛤焼きと冷やし豚を試してみたい。

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