両国から浅草まで、食後の運動宜しく、清澄通りを隅田川沿いに歩いてみた。駒形橋の東詰からはスカイツリーが真正面に見える。吾妻橋東詰にある海老屋で佃煮を仕入れたら、吾妻橋を浅草側へ。橋の上は国内外の観光客でたいそう賑わっている。水上バス乗り場には着物姿の女性集団が乗船を待っている。今日の浅草はひと際、人出が多いような気がする。30年ぐらい前の浅草駅界隈は、神谷バー以外ひと気がなく、新仲見世通りあたりは寂しいくらいだったし、若者はもちろん、海外旅行客なんて殆ど見掛けなかった。それが今はどうだ、全く隔世の感がある。浅草松屋は外装の化粧直しもすっかり済んで、パリのプランタンもかくや、というぐらい(ちょっと云い過ぎ)アールデコ調を復活させ綺麗になっている。
仲見世通りは横断するだけでもひと苦労する。伝法院通りを西へ進み、右に折れると通称ホッピー通り、またの名を煮込み通りにある店を探す。この界隈は通常、午前中から既に呑べえ達が良い気分になっているので、黄昏時ともなれば、どの店もほぼ満員御礼状態。今日は陽気が良いので道端にはみ出たテーブルの方が気分が良さそう。なかなか空いている席が見つからないが、なんとか「どん」に入れた。ホッピー黒と共に、牛すじ煮込みとハムカツを注文する。牛すじは徹底的に煮込んであってとろとろ状態。味付けは塩コショウだけのようで、とてもあっさりとしている。大根やこんにゃくも程よく味がしみ込んで美味い。ハムカツの中身は肉厚のボローニャソーセージのような歯触りでB級グルメ感たっぷり。
飲んでいるうちに、何処かで花火でも上げているような音がしていたと思ったら、そのうちその正体が明らかとなる。流しの女性演歌歌手(新人? 新曲キャンペーン?)が、チンドン屋のような男二人を連れてやってきた。道端にはみ出たテーブルの客のひとりが、おひねりを渡すと、ハンディマイクを持ったその着物姿(丈は短く、まるでミニスカート)の歌手が一曲歌い(まわりが賑やかなので殆ど聞き取れない)、幇間たるチンドン屋(チャップリン・スタイルの御仁)が口上を述べ太鼓・鳴り物を叩く。週末、この通りを往復するだけで、それなりに稼ぎになるのかも知れない。ともあれ如何にも浅草らしい風物ではある。
ところで、この界隈の常連だったら当たり前かも知れないが、もぐりかも知れない小生は、この女性演歌歌手の名前を知らない。歌って場を盛り上げるだけでなく、名前を書いたプラカードでも掲げてもっとアピールした方が良さそうだ。ピンクの髪の毛をしたチンドン屋の片割れは、手拍子をするぐらいしか芸がなさそうだから、彼に持ってもらったら如何だろうか。

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