会津から北千住に帰ってきて(山の記録はこちら)丁度昼時、期待は勿論「ゑびす屋」だったのだが、電話してみると、やっぱり予想通りというか残念ながら今日は休業。我々が山の帰りに北千住に行ける時には、ゑびす屋の大将も休みという構図は変わりない(また「いずみや」で飲んでるのか?)。鰻を溺愛する隊長がここで諦める筈もなく、ならばということで西口の「千寿」に行ってみた。少々内外で待っている人がいたが、カウンター席にはすんなりと入れた。カウンターは6席。他は座敷で、テーブルが5つ、6つありそうだ。先ずビール(キリンラガー)を頂きながらメニューを見る。最安値はうな丼(1,800円)だが、やっぱりお重だよね、と「松」(2,500円)を注文。隣の熟女ペアが、ビールを飲みながら「特上」(3,500円)を美味そうに喰っている。外は、待っている人が益々増えている。人気の店らしい。
カウンター席なので、鰻を焼いているところが良く見える。焼きながら、見栄えの問題なのか、味の問題なのか、焦げた部分は指先で摘んで取って捨てている。何となく勿体ない気がしないでもない。盛り付けの際、焼き上がった蒲焼から慎重に串を抜くが、破片が千切れて串に残ってしまう場合があると、丁寧にこそぎ取って、それを蒲焼とご飯の間に戻している。昔からのやり方なのだろうが、ちょっと嬉しい。
そのうち、初めてじっくり見たせいなのか、焼き方が思っていたのと違っていることに気が付いた。どうやら2回に分けて焼くようだ。先ず焼き1回目の後、蒸し。その後、その状態でストックしているようで、後は客の注文を受けてから2回目の焼き、となるようだ。従って、注文を受けてから出て来るまでがかなり早いことになる。店によっては、注文を受けてから焼き上がるまで小一時間必要な場合もあるようだが、それは割きから始めるためと聞いたことがある。鰻の鮮度を何処まで気にするかの問題なのだろうが、蕎麦のような「三たて」に相当する言葉は聞いたことが無いので、あとは店の雰囲気とか、しきたりの問題かも知れない。
そんなことをつらつら考えているうちに「松」が出てきた。たれの香ばしい匂いがたまらない。頬張ってみると、意外にあっさりマイルド。この頃食べた中では、最も塩辛さ控え目だと思う。ついばくばく喰ってしまいたくなるが、それではこの至福のひと時が直ぐ終ってしまう。あぶない、あぶない。ここはゆっくり、ゆっくり味わせて頂こう。

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