会社帰りに、久しぶりに西船橋で途中下車し一杯やることにした。西船橋駅は、総武線各駅停車、メトロ東西線、東葉高速線、武蔵野線、京葉線(支線)が交わる交通の要衝。あまり広くない駅構内は常に乗降客で溢れていて、乗換もさることながら、駅から出るのがひと苦労である。ところで、通常、武蔵野線の電車は東京行きか海浜幕張行きの直通運転が殆どで、西船橋で乗り換えることはない。しかし、かつては、事故等でどちらかの線に遅れが出ると、ただちに直通運転を中止してしまった。即ち、全て西船橋止まりとなってしまい、いちいち乗換しなくてはならず、しかも階段を渡って別のホームに行かなくてはならなかった。その際の混雑ぶりは尋常ではなく、階段も通路もホームも大渋滞となり、乗降客のイライラは最高潮、駅員も対応に大わらわとなる。そのため、事故の車内アナウンスを聞いただけで、とたんに憂鬱になったものである。さすがにJRもこの頃、知恵を働かせるようになり、多少の遅れでは西船橋止まりにならなくなった。なによりである。閑話休題。
北口を出ると武蔵野線のガード沿いにいくつか店が並んでおり、「てる美」はその一番手前にある。凡そ十年ぶりの訪問か。看板に「お気軽に」と書いてあるが、ちょっと入り難い店構え。暖簾を潜って引き戸を開けると、奥行きは意外に浅く、すぐ目の前がカウンター、右手が厨房、左手にテーブル席と小上がりがある、左右に長い店である。店の人は(馴染み客以外には?)あまり愛想がない。カウンター席に座り、ビールを注文、ここはサッポロ黒ラベルのみ置いてある。続いて角ハイボールを飲む。今日は蒸し暑いので冷たい飲み物が美味い。日本酒は伏見の富翁のみ。やっぱり冷酒を注文。短冊に書かれた料理メニューの中から、岩ガキ、牛モツ煮込み、う巻き玉子を注文する。どれも、ひと手間掛けた丁寧な仕事を感じる。味にも仕事ぶりが生きていて、ついつい酒が進むこと請け合いである。
(残念ながらスマホ(Galaxy S3)画像なので、鮮明さはご容赦願いたい)

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20140714_181618岩ガキ

20140714_181625牛モツ煮込み

20140714_184259う巻玉子