神田は新橋と並んで、のん兵衛さらりーまんの聖地であるが、その中でもここ「大越」は有名大衆酒場の一つと言える。隣の「升亀」が閉店してしまったのは寂しい限りであるが、その分、「大越」には頑張ってもらいたい。入店日当日、念のため電話で席の予約が可能か確認してみると、「何時頃来ますか?」と問われ、18時30分頃と答えると「だったら予約しなくても入れますヨ」との軽い返答・・・。予約を受け付けないのか、単に予約は不要とのことだったのかは定かではないが、半信半疑ながらその言葉を信じて行ってみると、案の定、満席~! 電話まで入れたのにー!! と店の前でぐずぐずしているうちに、若い店員が「今、空きました!」と呼びに来てくれた。そうこなくっちゃ! 結果的に電話の返事にウソは無かったことになる。早速入って席に着く。昭和レトロ感満載の店内は活気があって、さらりーまん達が生き生きしている。古めかしい赤レンガ・ガード下にあるこの店は、当然ながら電車が通る度に音が響く筈なのだが、始めから全く気にならない。となりのテーブルは珍しく学生の集団か。うしろのテーブルの客と、背中が触れ合わんばかりの狭さ(もしくはうしろの客がでかい?)で、自然に背筋が伸びて姿勢が良くなってしまう。コートは丸めて膝の上に置くしかない。
概ねどの料理も、これといった特徴は無いものの、むしろそこが安心して入れるこの店の特徴かも知れない。 身欠き鰊やポテトサラダ、煮込み、赤貝、イカ刺し、厚焼き卵等の定番メニューを頼む。タレ焼きの鰊はありそうでなかなか無いかも知れない。酒は沢之鶴。平日と土曜日は午前11時から営業しているので、目一杯フライングして酒を飲むことができる、とても有難い店である。もしも土曜日に千葉の山に行った帰りには、この店に寄ってみたい。

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