紅葉真っ只中のノボリ尾根を登って(山の記録はこちら)、榧ノ木山に行った帰りに入店。奥多摩湖畔に「熱海」という集落があるが、その端っこの高い石垣に張り付くように「丹下堂」はある。この店のウリは少なくとも2つあると思う。一つは日帰り温泉、もう一つは鹿肉料理である。もともとは温泉に入る目的だけで(もちろん、湯上がりのビールも頂くつもりで)ここに来たので、鹿肉料理があることは店に入って(風呂から上がって)から知った。
日帰り温泉に食堂が付いている、というのはよくあるパターンだが、ここは明らかに食堂に日帰り温泉が付いている。調べたことは無いが、全国的に珍しいと思う。基本的にどちらも利用することが多い(たいてい食堂でビールを飲む)小生にとって、あまり違いは無いが・・・。ここの温泉は、ご存知、鶴の湯である。源泉は湖に水没してしまっていて、どう上手くやっているのか判らないが、ポンプで汲み上げた温泉水を「馬頭館」など、湖畔の旅館などに配っている。温泉スタンドもある。丹下堂は数少ない(鶴の湯ではここだけ?)日帰り温泉である。
予てより、奥多摩も丹沢同様、鹿が増えすぎて食害に悩まされていると聞いていた。それは山の中を歩いてみれば一目瞭然、奥多摩では下草を見ることは殆どない。みんな鹿ちゃんのせい。せいぜいあるのは毒があるハシリドコロなど。ならばサッサととっ捕まえて、ヨーロッパのジビエ料理のように、奥多摩の特産にしたらいいのにと思っていたが、ことはそんなに簡単ではないらしい。最大の課題はハンター不足との由。もし奥多摩町住民だったらハンターになってもいいが・・・。ともあれ、調べてみると予算がついて鴨沢に鹿肉解体場ができたらしく、なんとか流通の形ができ、この店でも販売を始めた次第のようだ。

29 丹下堂に到着。

ひと風呂浴びてビールを呷ってから、鹿肉の鉄板焼きを注文。しょうが味噌味か。食べてみると全く臭みは無い。食堂の女将曰く、ちゃんと下処理してあります、とのこと。食感や味は、豚でも牛でもなく、やっぱり鹿肉らしいと言えば鹿肉らしい。強いて言えば鯨肉や馬肉に近いか。バスに乗って行くのではなく、山の帰りに直接この店を目指すには、榧ノ木尾根を下るしかない。従って、そう度々来ることができないのがちょっと残念。でも何とか次の計画を捻り出したいと思っている。

32 珍しい鹿肉。奥多摩産です。

店のHP/奥多摩・丹下堂