山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

久しぶりの会社出勤日となった月曜日に、ずいぶん耳敏い方からさっそく呑みの誘いを受け、都合3人で夜の海浜幕張へ繰り出した。行先は、あ・うんの呼吸で何となく「鳥の一」。ほぼ10ヶ月ぶりの入店。前回同様、米国出張帰りの翌日は、ここでやきとりを頬張ることになった。
入ると、先客は熟女4人組ひとテーブルのみ。時計を見れば17時45分。この時間であれば確かにそんなものかも知れないが、そのうちにやはり三々五々、客は集まり、気が付くといつの間にかほぼ席は埋まっている。それなりに人気のある店。贔屓の客の出足がやや遅いだけのようだ。一番奥の席を陣取ることにした。
ビールで乾杯の後は、しばしアメリカ出張談義。とりあえずいろいろ質問を受けるが、落ち着くところは日本の居酒屋が恋しかったというところか。車社会であるアメリカも、大都市にはいわゆるダイニングバーなどがあるが、ベイタウンのように田舎町となると、基本的に「喰い」の方が「呑み」よりも優先されていて、喰うだけ喰ってそれを呑みもの(ソフトドリンク又はビール)で流し込むという感じ。日本の居酒屋のように、呑むために肴を喰うところはほぼ存在しない。而して我々も、皆でがっつり呑もうというときには、外の店では無く、アパートの部屋に集まることになっていた。郷に入れば郷に従えということだが、生活パターンがどうも馴染めない感じだ。
今宵は有り難く日本の居酒屋に浸ることが出来る。それも、焼鳥や厚揚げのような、ごくシンプルなつまみが嬉しい。ヒューストンにある食材店へ行けば、それっぽいものも手に入るのだが、それをアメリカ式のアパートのキッチンで調理して、有り難がって喰うのは違和感を感じると云うか、やや物悲しい。やはり焼鳥や厚揚げは、真っ当な日本の居酒屋で喰うから美味いのだ。

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今日のNH173便は、エコノミークラスもほぼ満員御礼状態。プレミアムエコノミー、ビジネスクラスとも完全に満席なので、多少マイルが貯まっているもののアップグレードは叶わず。しかし、小生の通路側の席の隣りはさいわい誰も来なかった。今日のフライトは、季節風が強いので定刻よりも30分ぐらい余計にかかるとのこと。つまり所要時間は14時間半ということになりそうで、飛び立つ前からややうんざり。
呑みもののサービスは、サントリー・プレミアムモルツをオーダー。ひさしぶりだ(と云っても、ほぼ2ヶ月ぶりだが)。たった1杯呑んだだけだったが良い気持ちになって、いつのまにか寝てしまい、気が付くと小生以外は黙々と食事中。慌てて、CAを呼んでカツカレーをオーダー。日本スタイルのカレーも、随分、久しぶりだ。
映画は、なんだかんだ3本観た。ひとつめは、おー、こんなのやっているんだと勇んで観た「ダークタワー」。原作者はかのスティーブン・キング。日本では今のところ未公開とのこと。原作は壮大な長編大作なので、それをそのまま映画には出来るはずもないが、はっきり云って、原作とはまったく異なるストーリーでかなり落胆。雰囲気だけは、なんとなくこんなもんかな、という印象。悪役(ウォルター役)のマシュー・マコノヒーが存在感を示していて、完全に主役のガンスリンガー役イドリス・エルバを喰っている。
ふたつめは、シャーリーズ・セロン主演の「アトミック・ブロンド」。正直云ってスパイ映画らしくストーリーが複雑で、一回観ただけでは追い切れなかった(途中で、寝てしまったせいもある)が、シャーリーズ・セロンが段々ボロボロになっていくのが迫真の演技(メイク?)という感じ。
もうひとつは「ダンケルク」という第二次世界大戦もの。もうこの手の題材は使えないものと思っていたが、意外にしぶとい。しかしどのような描写が目新しいのか判らず、次第に退屈になったので途中で観るのを諦めた。そのあとは電子書籍でしばし読書となったが、やはり段々目が疲れて来るので(しかし頭は冴えたままなので)、目をつぶったまま早く次の食事が来ないかと思うばかりで、なかなか時間が経たないのは難儀した。14時間半は長い。

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帰国日の朝、いつものようにジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル空港まで、タクシーで約30分の移動。これで見納めかもしれないかと思うと、窓の外に広がるヒューストン郊外の景色も多少、違って見える。
ANAのチェックインカウンターは相変わらず、乗客よりも係員の方が多い状態だが、今日はプレミアムエコノミーもビジネスクラスも満席で、アップグレードは出来ないとのこと。週末のせいもあるが、やはりクリスマス休暇が近いことによる影響だろう。
手荷物検査場では、初めて長い行列を見た。いつもは係員が暇そうだったが、今日は大忙し。慣れない乗客を指導するのに声を嗄らしている。係員と長々と話をしている乗客がいたが、そのうちに意思が通じたのか、金属探知機のゲートを通らずにパス。どういう人なのかと思ったが、ペースメーカーや人工関節を入れている人だったのかも知れない。単に申告すればいいのか、何かのIDが必要なのか判らないが、少なくとも我々には判らない面倒がありそうだ。
ターミナルCのラウンジは、初めて経験する程の満杯状態だったが、運良く端っこのテーブルがひとつ空いていた。この混み具合もクリスマス休暇のせいだろうか。それとも今回は、ターミナルEのラウンジが工事中なのか。
さて、席を確保したところで呑みものだ。カウンター内にいるバーテンダーに、クアーズをくれ、と云えばなんと瓶では無く、サーバーからグラスに注がれて出て来た。なんだ、バドワイザーでは無くクアーズを頼めば、生ビールもあったんだと初めて気が付く。それにしてもやっぱり、すりきりまでいっぱい注がれて、泡は立てない。これもアメリカ文化の一部。泡の無い生ビールとはこれでお別れだ。

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いよいよベイタウン滞在は最終日、最後の晩餐となった。今宵は、同居人からかねてより一度、一緒に行こうと云われていた店"Gilhooley's Restaurant and Oyster Bar"へ、満を持して食べに行くことにした。ベイタウンからは南へ40分ぐらいかかるから、気軽に行ける場所ではないが、それでも結構、皆さん行っているらしく、少なくとも我々の中では人気の店のようである。
外観は、疎らな木々に囲まれた、ちょっと草臥れた掘立小屋か海の家を連想させるくらい、カジュアルな店。入口の手前には、オープンエアのテーブル席も結構あるが、だれも座っていない。夜だしやや肌寒いせいもあるが、たぶん混んでいないということだろう。
中へ入ると、楕円形のカウンター席の周りに、テーブル席がずらり。ざっと100人ぐらいは入れそうな広さだが、先客はテーブル席に3、4組と、カウンターに10人ぐらいが座っているだけ。カウンター内にいた女性店員が、「何処でもお好きな席へどうぞ」と仰るので、窓際のテーブル席へ着く。店内の感じは、カントリー調と云って良いのだろうか。何故か、店内には数多くの車のナンバープレートが飾られている。
この店のイチオシは、"Captain Tom's Seafood & Oyster"と同様、牡蠣だそうだ。
さっそくいただこう。焼き牡蠣も2種類注文。他にseafoodではないが、珍しく鶏モツのディープフライもあったので注文。牡蠣ももちろん美味かったが、鶏モツが柔らかく処理してあってとってもジューシー。モツ煮にしてもきっと美味いだろうと思う。
料理にはとても満足したが、それにしても室内照明がややブルーがかった怪しい色なので、料理があまり美味そうに見えなくて、なんとなく残念と云うか、損をしていると思うのは小生だけだろうか。それともアメリカ人にとって、これでかえって美味く感じるのだろうか。

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Gilhooley's Restaurant and Oyster BarのFB: こちら

短期出張でやってきていたひとから、夕食につきあってくれと誘われ、都合、7人でいこうという話になった。行先は、そのひとの所望によりメキシコ料理の"El Toro"。かれこれ10ヶ月ぶりの入店となった(前回はこちら)。一応、メキシコ料理と云ったが、実態はメキシコ風のアメリカ・テキサス料理、いわゆる"Tex-Mex"といったところのようだ。
そう云えば、自分も最初にベイタウンへ来た時には、炊事などは出来る環境に無かったため、同じように誰か誘って食べに行っていた。短期出張の場合には、出張費は足が出る公算が強い。逆に現状の小生のように、自炊の体制がすっかり整っていて、しかも帰国までカウントダウン段階にあると、徒に食材を余らせないような段取りをしてある関係上、急の外食は、その後の調整に頭を悩ませることにもなるので、安易に誘いを受ける訳にはいかない場合もある。尤も、今回の小生の場合、同居人は引き続きアパートに残るので、余った食材の心配はいらないので気楽だ。
"El Toro"はいつも混んでいるとの評判の店で、前回はその通り30分ぐらい待たされたが、今回は10分程度(誘ったひとが、無料のアイスクリームをひとつ喰っただけ)でポケベルのお呼びがかかった。しかし偶々運よく、早く帰る客がいただけで、広い店内は依然として満席状態。かなりの繁盛ぶりだ。
この店はだいぶ照明を落とした設定であるため、我々にはメニューの文字が読み難い。而して、注文は若者にお任せとなるが、正直のところ、誰が頼んでも同じような注文になる。前回同様、出て来たのはファヒータのセット。メインディッシュがチキンとシュリンプのものを其々2人前ずつ注文。これを7人で喰うのはかなり大変である。ビールも2、3本呑んで、これでひとり$30ぐらいだから、まあリーズナブル。少食な日本人にとってはコスパは良いと云えるが、いったい巨漢アメリカ人にとってはどうなのだろうか、気になるところだ。

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